10日のテレビ朝日「大下容子ワイドスクランブル」で
ヒューマンライツ・ウオッチの土井香苗さんが力説:
「LGBT理解増進法案」は極めて弱い。
LGBTの人々はこれでは全然満足できない。
差別禁止が入っていない。
性的少数者LGBTの差別を禁止する法律が必要。
同性婚の法律が必要。
G7サミットまでにやろうと思えばできる、
やる気があればできる。
脳科学者の中野信子さん:
政治家の無知に驚く。
同性愛は生物界一般に見られ、あるのが当然、
同性愛の遺伝子も特定されている。
そのDNAを持つ家系のほうが子供が多い。
集団内にそのようなDNAを持つほうが、子供が多い。
そのような研究がたくさん出て来ている。
なぜ、そういう理解が政治の中にないのか。
私たち科学にたずさわるものがもっと発信すべきであった。
反省点。G7の中で日本だけがそういった理解に追いついていない。
政権内、政治家たちに、科学的な理解、知識が非常に乏しい。
恥ずかしい。もっと知ってほしい。
同性愛者は保護の対象というより、
いて当たり前の存在。いるほうが子供は増える。
人間の浅知恵で排除するから非常に生きづらくなり、
子供が生まれなくなっていることにつながっているかもしれない。
そういうことをもっと考えていただきたい。
デーブ・スペクターさん:
日本は確かに法的には他国に比べて遅れていて環境は良くないが、
宗教的な理由で同性愛は良くないといった道徳の押し付けはない。
その点、アメリカなどとは異なり、暮らしやすいという面もある。
日本のすべてを批判するのはよくない。わりと受け入れられている。
他の国にはむしろない状況。
同性婚というのはハードルが高い分、
非常に慎重に考えて結婚に踏み切るので離婚率は低い。
代理出産もあり、養子もとれ、子供も増える。
ウインウインである。
中野信子:これまでの議論に科学が入っていない。
政治家の科学理解は50年前のもの。
性染色体xxとxyで子供ができるという高校生で習うようなレベル。
しかし、集団で見たらどうか。集団を遺伝子学で追って、
生殖にどういう人がどういう役割を果たしているかと言う研究がある。
なぜ(同性愛者には)生産性がないみたいな言い方をするのか。
生産性という表現もおかしい。子供を産む数イコール生産性と言うのなら、
同性愛者がいる集団といない集団のどっちが子供が多いかということを
科学的に追って話をしなくてはいけない。
同性愛者の存在には意味があり、集団の次世代に寄与しているという現実がある。
そのことをぜひ知ってほしい。これは人権の問題というより、生物学の話。
当たり前のことを認めようということ。なぜそれを難しくする。
「つまり生産性がない」
土井香苗:(政治家は)分断が起きるなどと言って
想像の世界で議論してる。
論理、科学に基づいて話をしてほしい。
自分の分野である人権でも、
国際条約にのっとって話をしていること。
条約に基づく日本の義務がある。
G7でLGBTの人権を守ります、差別をなくします
という誓約があったのも事実だが、
その前に、国際条約により、全ての人に対する差別をなくす
という国内法を作る義務を各国は負っている。
しかし日本はそれをしていない。その義務を果たしていない。
想像の世界から脱して法律的な、科学的な問題として考えてほしい。
LGBTの人々、LGBTの子供たちの現実に向き合い、
問題を解決してほしい。
のら猫独白:
G7サミットは5月
それまでにというのだが
超党派でまとめた「LGBT理解増進法」も
自民党内右派の反対で国会には提出されず
国際条約、国際人権規約に基づき
国連から様々の是正勧告が来てもこれまで
一向に改めるそぶりを見せない政府
果たしてここで動くのか
テレ朝ワイドスクランブルから(2)
土井香苗:世界のどこでも保守派は必ずLGBTに反対する。
それを乗り越えなくてはならない。
それをしのぐ平等を認める意志があれば法律は通る。
それが世界で繰り返されて来た。
(今年5月の)G7を機に政治家に指導力を期待したい。
力を発揮してほしい。今は指導力、発信力、弱いが。
平等を謳い差別を禁止する法律と、
同性の結婚を認める法律をぜひ成立させてほしい。
政府に求めることは二つ。
差別禁止条項をちゃんと入れた法律。
今の理解増進法案にはそれがない。
二つ目は同性カップルの法的な地位を認めること。
まずこの二つが必要。
デーブ・スペクター:歴史も浅い。
初めて同性婚を認めたのはオランダが2001年でしたか。
土井香苗:およそ20年経ってオランダでは若い世代などは
「同性婚のない時代があったの?」
と言っているという社会。
デーブ・スペクター:国はハードルが高いが、
日本でパートナーシップ(同性のカップルを婚姻に等しいと認める制度)は
渋谷区で始まった。アメリカでも州で始まった。
新しい動き、新しい法律は地方で始まる。
土井香苗:日本でもすでに260の自治体でパートナーシップ、
11の都道府県で導入している。
ニュージーランドの議員の演説にあったように、
それで別に社会がひっくり返っているわけではない。
日本でもあの演説にあったように多くの人が賛成だと思う。
他の人が幸せになるのを、差別されなくなるのを、
わざわざ邪魔しなくたっていいじゃないのと、
日本人の多くが思っていると思う。
岸田首相にぜひとも指導力を発揮してほしい。
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同性婚を認めた国々:
2001 オランダ
2003 ベルギー
2005 スペイン、カナダ
2006 南アフリカ
2009 ノルウェー、スウェーデン
2010 ポルトガル、アイスランド、アルゼンチン
2012 デンマーク
2013 ブラジル、フランス、ウルグアイ、ニュージーランド
2014 イギリス
2015 ルクセンブルク、メキシコ、アメリカ、アイルランド
2017 フィンランド、マルタ、ドイツ、オーストラリア
2019 オーストリア、台湾、エクアドル
2020 コスタリカ
2022 チリ、スイス、スロヴェニア、キューバ
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番組中、奇妙な場面があった。
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10日のテレ朝「ワイドスクランブル」から(3)
番組中、不思議な場面があった。
中野信子:こんなことを生放送で言うべきでないかもしれないが、
(LGBTや同性婚に)反対している議員の方は
ある特定の反対する集団の顔色をうかがって賛成できない
といった事情があるんでしょうか?
土井香苗:私も答えにくいんですけど(笑)、
やはり支援者たちとの関係というのもあるんだと思っています。
それだけじゃなくて自分で信じているということも、
また、あるとは思いますけども。
国民の世論とは違っている永田町に今なっちゃってる
という現状ではあるんです。
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中野氏が「ある特定の反対する集団」と言うのは
旧統一教会のことかと思われる
(あるいは日本会議や神道政治連盟 *)。
なぜ名前を挙げないのだろう。
いつからこの国では統一教会のことを口にするのが
タブーになったのだろう(日本会議はずーっとか)。
この方こそそういう集団や放送局の顔色を伺っていないか
(少なくともこの質問をしたことは評価するが)。
土井氏が「私も答えにくい」といって笑って
団体名に触れなかったのにも驚いた。
テレ朝も随分と政権寄りになってしまっているが、
この日の番組では下の写真のように
「支援団体などのスタンス」として
「神道政治連盟連盟」と「旧・統一教会」の名を挙げていた。
後者には「自民党はもう関係を断絶したと言っていますが」
だったか、そんな言い方を枕詞にして。
ところが柳沢秀夫氏(元NHK記者)はこんなふうなことを言った:
法案に反対している政治家たちは科学的な説明をしても
たぶん理解できない人たちだと思う。
まったくそのような分野で物事を理解しようともしていない。
まったく別の世界の人たち。彼らへどうアプローチするか
というのも問題だが、こういう状況になってくると
強いリーダーシップが問われているような気がする。
この国の。岸田総理大臣のリーダーシップ。
この国をどういうふうにしていくのか、
何が自分達にとてプラスなのか、マイナスなのか、
国民に分かりやすく説明する。そのとき、
反対している人たちはいくら説明しても、
なかなか理解できないかもしれないが、
そこをとりまとめるのが今の政治に求められているような気がする。
顔色をうかがってそちらに寄り添うのではなくて、
顔色を見ながらそうじゃないかという思いがあるんだったら、
それをきっちり説明できなくては。。
そういう立場にいるのが指導者だと思う。
そういう意味で言うと
あまり指導的な役割を果たしていない。
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のら猫独白:
何言ってるんだこの人、と思ってしまった。
奥歯に物が挟まったようで言葉数は随分費やしているが、
自分こそ誰の顔色窺っているのか知らないが、
分かりやすく説明できていない。。
ジャーナリストとしての役割をあまり果たしてない。。
中野氏、土井氏が、「支援者たち」と言い、
番組が用意した説明板にあった「支援団体など」の
「神道政治連盟連盟」と「旧・統一教会」のことを
もっと説明しなくては柳沢さん。
これら団体は家父長的な父親を中心とした家族、
男性中心の社会のあり方を信奉する人々であり、
そこに自民党とのつながりがあるのであり、
ひいてはこの考えが天皇制そのものの根幹でもある、
などなど、柳沢氏こそ説明できなくては。
「そちらに寄り添うのではなくて、
顔色を見ながらそうじゃないかという思いがあるんだったら、
それをきっちり説明できなくては。。
そういう立場にいるのが」
ジャーナリスト/コメンテーター
だと思うのだが。
ありがとうございます! m(_ _)m
中野信子:こんなことを生放送で言うべきでないかもしれませんが…
のら猫:言って、言って、どんどん言って。
事情通の人の話だと
LGBTを擁護した中野信子(創価学会らしい)は意外
テレ朝の場合、コメンテーターは
必ずなんらかの背景を抱えているので
意外な発言をするといろいろ探りたくなるという
テレビ朝日は清和会のがんじがらめになっていて
コメンテーターが清和会系の批判をしたり
反LGBTを批判したり旧統一教会批判
の発言する事はタブーとなっている
そうだ
柳澤氏はその空気を忖度したのだろうとのこと
大越キャスターと共に契約時から箝口令が敷かれている
と思われるのだとか
ジャーナリストとしてまともなことをいうと
すぐクビを切られるらしい
どこまでほんとの話か
私には断言できないが
さもありなんである
*神道政治連盟国会議員懇談会
神社本庁の関係団体『神道政治連盟』(神政連)
の理念に賛同する国会議員ら(ほとんどが自民党)の
議員連盟である。
国会議員は定数713人(衆議院465人、参議院248人)
そのうち神道政治連盟国会議員懇談会の会員は
295人(2021年7月)衆議院に218人、参議院に77人
2022年7月8日まで安倍晋三が会長だった。
安倍政権以降、内閣は大多数が会員。
2022年6月の「神道政治連盟国会議員懇談会」で配られた冊子には
同性愛は「後天的な精神の障害、または依存症」
「個人の強い意志によって依存症から抜け出すことは可能」
「性的少数者のライフスタイルが正当化されるべきでないのは、
家庭と社会を崩壊させる社会問題だから」などとあった
現・岸田政権の簗(やな)和生・副文部科学相は
2021年5月に性的少数者について「生物学上、種の保存に背く」
という趣旨の発言をした。
自民党議員会合LGBT差別冊子配布問題
「種の保存に背く」と差別発言も 自民反発でLGBT法案頓挫の過去
毎日新聞 2023/2/7 https://mainichi.jp/articles/20230207/k00/00m/040/109000c
自民党に5万超の抗議署名 LGBTバッシングの背景に宗教右派との関係
週刊金曜日 2022年9月16日 https://www.kinyobi.co.jp/kinyobinews/2022/09/16/gender179/
神政連は日本会議と同じく自民党の政権に強い影響力
第2次安倍内閣(2012年12月)以降
閣僚の大半が「神道政治連盟国会議員懇談会」
あるいは「日本会議国会議員懇談会」の会員
「靖国」派ズラリ
自民閣僚/第4次安倍再改造内閣 19人中18人/小泉氏も毎年参拝
しんぶん赤旗 2019年9月14日 http://www.jcp.or.jp/akahata/aik19/2019-09-14/2019091403_02_1.html
菅義偉内閣(2020年9月)でも21人中18人
発足時にいずれの議連にも属していなかったのは
小此木八郎(自民)と小泉進次郎(自民)と
赤羽一嘉(公明)のみ
菅内閣 「靖国」派ズラリ 改憲・右翼政治も“継承” 議連に18人
2020年9月21日 しんぶん赤旗 https://www.jcp.or.jp/akahata/aik20/2020-09-21/2020092101_01_1.html。
岸田内閣 大半が「靖国」派
改憲右翼議連に17人
2021年10月13日 しんぶん赤旗 https://www.jcp.or.jp/akahata/aik21/2021-10-13/2021101301_02_0.html
赤旗より
岸田新内閣には
神政連関連18人、日本会議関連11人…
“差別容認集団”と蜜月関係の閣僚ズラリ
2022年8月14日 日刊ゲンダイ https://www.nikkan-gendai.com/articles/image/life/309731/193538
最後までお読みくださりありがとうございました! m(_ _)m
旧ブログの関連記事はこちらのタグから → https://noraneko-kambei.blog.ss-blog.jp/2023-02-13
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