『彼と共に去りぬ』、、
物語の展開が急だ。さっそく動き始めた「トランプ後」。
アメリカの中間選挙、アメリカに内乱の危機?と心配したが、
赤青戦争?!(前編):
『「アメリカを取り戻せ!」〜首都をゆく白人至上主義者らの行進不気味トランプ私兵か』
赤青戦争?!(後編):
『アメリカの議会選挙で内乱が起きる恐れはいかほどのもの』
杞憂であった。ひとまず選挙は大きな騒ぎもなく終了。
一部で爆弾予告があったり不審な郵便物(白い粉同封)が届いたりといったことは起きたようだが、
左右過激派や支持者らによる大規模な衝突、開票所の襲撃、暴動、といった事態には至らなかった。
しかし、選挙の結果はというと、これが激震である。トランプの与党共和党が大敗。。
選挙速報を見守ったホワイトハウスはお通夜のようだったという。
大人しく負けを認めたトランプ。
前々回の大統領選挙の時のように「イカサマだ」「選挙は盗まれた」
なんてことは言わない。
少なくともこれまでのところ。
ただ、自分のせいで負けたとは決して言わない。
イランとの戦争のせいともあまり言いたくはない。
自分の非を認めてしまうことになるからだ。
イランとの戦争で燃料価格が高騰して共和党候補の足を引っ張ったとは言う。
なにしろ、、
自分の人気を候補者に移転することができなかったとか、
自分が出ていれば共和党が地滑り的な勝利を収めていた、
と言うのだから恐れ入る。
いずれにせよ、そんなトランプですら、
不正があったなどとは言えないほどの完敗だった。
私が注目したのがまず、投票日当日、フォックス・ニュースの電話インタビューでトランプが
イスラエルへの40億ドルの軍事費支援を今年いっぱいで打ち切ると言ったことだ。
これはまだ投票が行われている最中の発言だった。
対イスラエル支援にアメリカ国民が批判を強めていることを意識し、
票の行方に影響を与えようとしたのだ。
たとえば激戦州ミシガンでは民主党のアブドゥル・エル=サイード候補がイスラエル支援を厳しく批判している。ここは、アラブ系/イスラム系の有権者も多く、イスラエルがパレスチナ人に対してしていることに心を痛めている若い有権者も少なくない。
世論調査でも対イスラエル軍事支援の減額ないし停止を求める声が半数以上と出ていた。
エル=サイードは当選し、米国史上初のイスラム教徒の連邦上院議員となった。
トランプの支援打ち切り発言はいかにも手遅れであった。
年貢の納め時かという人もいる。
聖書の記述通りにハルマゲドン(終末戦争)を実現しようとしているかのような国防長官
ピート・ヘグセスだ。前に彼のことは詳しく書いた:
『ヘグセスは宗教極右「キリスト教・支配主義者」の危ない男(前編)』
『ヘグセスは宗教極右「キリスト教・支配主義者」の危ない男(後編)』
どうやらピート・ヘグセスはイラン戦争の失敗の責任を背負わされて
トランプの泥船から海に突き落とされる羽目になりそうだ。
戦争しないと公約して大統領になっているトランプ。
なのに、イラン戦争おっ始めて。。
トランプはここへきてその責任をヘグセス「戦争長官」におっかぶせようと言う腹のようだ。
3月にもトランプは、イランを攻撃しようと「最初に声を上げた」 のはヘグセスだと言っていた。停戦協議が始まった際にも、「(すぐに解決しそうな方針に)がっかりして残念がっていたのはヘグセス長官とケイン統合参謀本部議長の2人だけだ。彼は解決を望んでいない」
トランプはヘグセスの強気を評価して言ったようだが、
こういうのが今、更迭に向け効いてくるのか。
トランプ大統領 イランへの攻撃は「ヘグセス国防長官が最初に声上げた」
2026年3月25日 テレビ朝日 https://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000494087.html
ヘグセスを切って自分は助かろうと言うトランプでも、
泥船であることは否めない。
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なんとなんと、J.D.バンスが爆弾発言!
バンス副大統領、共和党敗北は「イラン戦争が原因」 トランプ氏と一線
2026年11月5日ロイター通信 https://www.reuters.com/jp/world/security/7H7LNKC77JPIPOGKCJCUZU4WB4-2026-11-04/
このままトランプの道連れになって沈むのは御免こうむる、
とばかりに大胆にひとりその泥舟を飛び降りたヴァンス副大統領。
「負けたのは戦争のせいだ」の意味はそれだ。
「戦争のせいだ」(=トランプのせいだ、おれはずっと反対だった)と言ってるのだ。
大統領の最重要政策で副大統領が大統領にここまで痛烈に異を唱えることは珍しい。
「政治的な綱渡り」とBBC。
トランプの逆鱗に触れかねないし、国民からご都合主義と受け取られる恐れもあろう。

ヴァンスは、共和党が有権者の支持を取り戻すために今後必要なのは:
1)戦争を終えること
2)物価高・インフレ対策に注力すること
3)アメリカ・ファースト
4)イスラエルとの関係を改めること
と言い始めている。
さしずめ2028年大統領選挙の選挙綱領・早版だ。
トランプと一線を画して自分は生き残ろう
2028年の大統領選挙への出馬表明
我こそがMAGA運動の後継者と名乗り出た形だ。
そこへ折しもマルコ・ルビオ国務長官も辞任を検討中との報道。
バンスとルビオのMAGA派跡目争いの、始まり、始まりぃ。
元々かつてはトランプをこっぴどくけなしていた2人。
その後すました顔して閣僚に収まっていたが、ついに羊の皮を脱ぎ捨てた。
バンス(副大統領)は戦争に反対の孤立主義という「新右派」(ニュー・ライト)。
イラン戦争についても非公開の場では政権の方針に意を唱えているとたびたび報じられてきた。
今回初めて「中間選挙の(与党共和党の)大敗はイラン戦争が原因」と、
副大統領としては米国政治史上近年稀に見るあからさまな大統領批判。
貧困家庭の出身で、頭脳明晰、文才もある。著作がベストセラーになり一躍有名になった。
背後にはテック富豪が控え、大統領になったらトランプとは比ぶべくもない暗黒な
テック・ディストピアが待っていると恐れられる。
ルビオ(国務長官)は、タカ派でアメリカが世界の警察官という伝統的な考え方。
ベネズエラ侵攻も主導、イラン戦争も今なお支持。
キューバ移民出身で反共イデオロギーが強い。
トランプをルビオも捨てて泥船に
乗っているのは早苗のみかも
ヘグセスは泥舟から海に突き落とされ、、
ヴァンスは別の船(「ニュー・ライト号」)に乗り換え、
ルビオもいよいよ泥船から降りて政権を捨てて「タカ派丸」に、、
まだ泥船に乗っているのは、、
まだトランプにしがみついている高市早苗
高市声明:
「アメリカの中間選挙で上院下院とも民主党が過半数という結果でございますけれども、これは他国の内政にかかることでございますので、日本政府として特にコメントをすることはございません。
いずれにしましても日米同盟というのは非常に大切な外交安全保障の基軸でございますので、これからもしっかり日米関係を強化すべく、トランプ大統領とも協力をしていきたいと考えております。」

日米同盟が「非常に大切な外交安全保障の基軸」と言うんだったら、
ルビオに鞍替えする準備をするとか、
民主党にお得意の「秋波」を送ったり、パイプ作りをしたりすべきだろうに、、
それができなきゃ、「彼と共に去りぬ」となるだけである。
まあ、彼女が政治から去ってくれるが日本を愛する私の願いでもあるのだが。

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