熊本の避難所視察50分? たった5秒だ!高市早苗

(↑写真は官邸ホームページの動画より)

首相の避難所視察がたった「3分だった」とSNSが炎上した。

しかし、首相官邸がXでこれを否定。「51分だった」と言うのだ。

時事通信の「首相動静」が伝えることをまとめれば:

3時13分、氷川中学校着。校内を移動。(移動や自衛隊激励に8分
3時21分から34分まで、藤本町長ら同席。(町長出迎え・説明、13分
3時34分から54分まで、被災者と意見交換。(被災者と面談20分
4時4分、同所発。(校内移動、挨拶等に10分

合計すると、確かに避難所のある中学校に滞在していたのは「51分」ではある。

しかし、その間に実際に避難所を見たのは
この教室覗き込みだけ。ほんの一瞬のできごと!
5秒だった!

こんな災害避難所の「現地視察」をした総理大臣がこれまでいたであろうか!!

言葉は、首相からの「お体だけ大切にしてください」の一言だけ。
言葉を交わすことさえしなかった。

そもそもここの「避難所」は体育館ではなくて、冷房の効いた教室である。
例外的に恵まれた環境。
そこは前回書いた通り(『我が耳を疑うことば避難所の暮らし快適至れり尽くせり』)。
なぜ、いちばん辛い状況の被災者を見舞わなかった?
なぜ国際基準を満たしていない状況を直視しない?!

災害の「避難所を視察」するというのなら
(自分の目で避難所の状況を視て、どんな対策を講じるべきかの参考にするというのなら)
冷房のない(たとえ急拵えで設置したところで冷房の効かない)体育館で
水も足りずにプライバシーもない狭い空間で
床に雑魚寝
暑くて眠れない

暖かい食事もとれない
といった一番苦しんでいる被災者に会って
できるだけ多くの人の「意見」に耳を傾けなければ何の意味もなかろう。

しかし、避難所視察と言いながら一部被災者との面談は校長室、
高市首相が避難所(ここでは教室)を実際に見たのは上の覗き見の5秒だけだった。

要するに、避難所の状況を大きく改善するつもりもないし、そのようなことに関心はない、
ということだろう。

教室を覗き見5秒高市の避難所視察

結局、「視察」とは↓この高市早苗「宣伝ビデオ」を撮りに行ったということか。

高市首相に新たな動画問題 熊本視察「PV風」アピール
時事通信 2026年08月08日 https://www.jiji.com/jc/article?k=2026080700880&g=pol

↑時事通信の言う「PV風」とはプロモーション・ビデオ風ということ。

中傷動画問題を抱える高市首相、こんどは災害においても自己PRが過ぎる問題。
官邸のX投稿にも「政権の支持率回復の宣伝にしか見えない」「被災地の政治利用」
といった批判的な返信が目立つという。

「演出や自己アピールが強過ぎて実際、動画は炎上している。『やってる感』をアピールし過ぎることによって逆効果になっている」「BGMを入れる必要もない。首相が主役になっており、動画の作りとして非常に良くなかった」と、広告やマーケティングが専門の西山守・桜美林大准教授。

高市首相 “PV風”熊本視察動画に批判殺到…プロが暴く演出テク「すべてが計算されている」
女性自身 2026/08/06 https://jisin.jp/domestic/2594565/image/0/

「熊本に何しに行った?」 高市首相”PV風”視察動画が炎上も、メイクには絶賛の声…
「配慮の向き先」で評価が一変のカラクリ

東洋経済 2026/08/11 https://toyokeizai.net/articles/-/954403?display=b

寝苦しい夜を体育館で送っている被災者らを愚弄する
見苦しい首相の視察劇であった。

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高市早苗が主人公であり、高市早苗のプロモーション・ビデオ作成が
熊本訪問の主たる目的であると考えれば
なぜああいう「意見交換」を校長室でしたのか、そして
実際の「避難所視察」がドアの隙間から覗き込むわずか5秒だったのかが
分かろうと言うものである。

要するにあの5秒の覗き見、かつての民主党の首相、菅直人みたいに、
被災者から不満や怒りをぶつけられるようなことになるのを避けたかったのである。

菅直人は東日本大震災・福島第一原発事故の避難所を訪れ
予定を何時間も超えて被災者らの声に耳を傾けた。
被災者から呼び止められ怒りをぶつけられても逃げなかった。

菅直人のその姿勢は立派であった。

そして、もう一人、避難所で被災者と何時間も語り合った政治家がいた。
夜遅くまで話し込み、そのまま体育館に泊まった彼は
日本の避難所の状況を「人権侵害だ」と痛感する。

そしてその経験を通じて、雑魚寝をさせて何が先進国だと、
<家族がそっくり収まる冷暖房付き大型テント、暖かい食事をつくれる台所、寝心地の良いベッド>
これを数万人分48時間内に届けるというイタリアに出向いて調査。
日本にも被災者の尊厳を守る避難所を、日本全国どこにいても同じ支援をと、
防災庁の設立のビジョンを打ち立てたのだった。

その人こそ、前首相・石破茂である。

しかし、その石破茂の防災庁のビジョンが、それを引き継いだ高市早苗によって
薄められ、歪められる危険もあるとしたら、皆さんどう思う?
そのくせ防災庁を自分の手柄にしようとしているらしいし?!

私の見るところ、まず大きく予算は付けないことになりそう。。
被災者の権利や尊厳を守るといった力点は外され、、
全国どこにでもTKBを48時間以内に届けるというような態勢にはならない。。

代わりに、企業を巻き込んで防災を経済の成長戦略ととらえる方針の高市だ。
防災技術(耐震技術、ドローン、AI、最先端の避難所用物資など)を産業として育成し、
海外へ輸出していくことを考えているのだ。。

え?でも、熊本に来た時も高市首相は
「やれることはすべてやるという意気込みで参りました」って言っていましたよ?

いえいえ、それは「意気込み」であって、実際にすべてやるということでもないのだろうし、
「やれることは」すべてやるんであって、
イタリア並み、台湾並み、やってくださいと言っても
いやいやそれは「やれないこと」ですからやりません。やれることならすべてやりますけど。
ということでしょ。

なんだって?詐欺みたいな話だ?

そうなんですよ。

高市は企業と提携して被災者支援を経済の成長戦略にと考えているらしい。
施政方針演説なんかで防災庁設置に言及しても
避難所の「ひ」の字も、人権の「じ」の字も出てきません。

高市首相の施政方針演説全文「成長スイッチ押して、押して、押して」
2026年2月20日 朝日新聞 https://digital.asahi.com/articles/ASV2N02RHV2NUTFK016M.html

要するに、被災者の人権や尊厳なんて、関心ない人たちですよ。これですもん自民党。

だから高市政権、防災庁に大きく予算を増やす方向には進みそうもない。
防災への「意気込み」は本物ではない。
被災者支援というより財界支援、金儲けのネタ、
支持率をかせぐパーフォーマンスくらいのことではないかと。

本当に防災とか被災者支援に関心があるのなら、あんな熊本視察はしませんて。
でも、防災庁を作った実績は自分のものにして、「国民の命を守る」姿勢をアピール?

さらにさらに、連立与党の日本維新の会が防災庁の閣僚ポストを狙っているとか。
なにしろ「身を切る改革」の維新だ。防災庁から予算も人員も減らしにかかるか?!
そしていよいよ企業寄りのビジネス防災に変質か?
ますます石破ビジョンから遠いところに行ってしまう。。
防災デジタルに物流、企業委託、、
結局は身内のIT企業やドローン業者に予算が流れる防災利権?

利権、利権、利権と
バカじゃないかと。

とにかく被災者の人権保障だなんて、やる気はなかろう。
やる気があれば、予算も大幅に増やして、イタリアみたいにTKBを充実させるさ。

アメリカ製の兵器の爆買いを減らせば出来ようものを
しないだろう。
地震の翌日にミサイルの発射実験やったあたりが象徴的だ。

熊本でもこの春、熊本市の自衛隊健軍駐屯地に国産ミサイルを初配備。
その辺も象徴的だ。

政策の優先順位に偏りがあり過ぎだ。
トランプ・アメリカにいい顔をするだけで被災者には「お体だけ大切に」の一言だけ。
被災地に自分のプロモーションビデオを撮りに行くような高市総理大臣である。

最後までお読みくださり有り難うございました。m(_ _)m

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