望月記者:民間業者の仕様書には沖縄産の黒石岩ズリとあるのに
埋め立ての現場では今赤土が広がっております。
(政府の「あいのて男」:質問簡潔におねがいしま〜す。←これ以上どう簡潔に言えというのか、
いつもしつこく横槍ばっかり入れやがってこのハラスメント野郎!)
琉球セメントは県の調査を拒否してまして
沖縄防衛局は実態把握できていないとしております。
(結論お願いしま〜す。←質問始めたばかりだっちゅうの!)
埋め立てが適法に進んでいるか確認ができておりません
これに政府としてどう対処するおつもりなんでしょうか?
菅官房長官:法的に基づいていしっかり行っています。
あいのて男:このあと日程ありますので次の質問最後にお願いします。
(長官は「ハイ」と腕を挙げ、それをどすんと机に落として不快感を露わにする)
望月記者:東京新聞、望月です。適法かどうかの確認をしてないということを聞いているんですね。
(質問簡潔にお願いしま=す!←聞いてほしくないのでとことん嫌がらせをする)
粘土分を含む赤土が含まれている可能性があるにもかかわらず
発注者である国が事実確認をしないのは行政の不作為にあたるのではないでしょうか?
菅官房長官:そんなことはありません。
(その場を立ち去ろうとする)
望月記者:それであればじゃあ政府としてですね防衛局にしっかり確認をさせ
仮に(簡潔におねがいしま~す)赤土の割合が高いのなら
改めさせる必要があるんじゃないですか?
菅官房長官:今答えたとおりです。
会場の司会(?):はい、ありがとうございましたあ。
これのどこがどうありがたいのか!
極めて由々しい事態である。
政府がメディアの質問に答えないのである。
それは国民に答えないということだ。
以前からずっとこうだ。
具体的な指摘に、答えないのだ。
ひどいもんです。ほんとうにひどい。
私と同じように、これをひどいと思われる方は、これ以上あまり私の文章を読む必要はないかもしれない。
しかし、菅官房長官の東京新聞の望月依塑子記者への答えぶりが驚きなら、
その菅長官が正しくて、望月記者こそ非難されるべきと考える人たちがいる
というから驚きである。以下は、そのような人たちには、是非とも読んでもらいたい。
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具のない五目飯
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
言ってみれば俺の五目飯を食えと言って白米は出てくるのだけれども
具がないみたいな話。「具のない自称五目飯」とでも言おうか。
それが安倍政権、なかんずく菅義偉官房長官である。
菅官房長官:
「そんなことはありません」
「法律に基づいてしっかりと行っています」
「今答えたとおりだ」
菅官房長官の答えは「会見あいのて男」の求めではないが
「簡潔」ですぐ「結論」に入る。
というか、「結論」しかないのだ。
「具」がない。
これまでこのブログで何度書いて来たことか。
それは安倍首相を始め安倍政権に特徴的なことであり、菅長官に限らないのだが、
菅の場合は特に顕著だ。
主張(総論)には根拠(具体的事実、「具」)がなくてはならない。そうでなくては議論にならない。
議論している双方がそうなら水掛け論。
「違法だ」「いや違法じゃない」。
片方には正当な「具」があり、もう片方にそれがなければ、議論に負けたということだ。
記者にまず主張がある。それは、国が進めていることに規則違反の可能性があるということ。
具体的には沖縄県赤土等流出防止条例に違反の可能性ということなのだが、
この一連の質問のなかでは次のような表現をとっている。
主張1
「辺野古大浦湾の埋め立てには違法の土砂が使われている可能性がある」
「粘土分を含む赤土が含まれている可能性がある」
そしてその具体的な根拠も述べている(菅長官とは違う、菅は主張のみ):
「埋め立ての現場では今赤土が広がっている」
さらに他の主張もあると考えていいだろう。
主張2
「埋め立てが適法に進んでいるか(どうか)確認が行われていない」
根拠:
「琉球セメントは県の調査を拒否」
「沖縄防衛局は実態把握できていないとしている」
主張3
「発注者である国が事実確認をしないのは行政の不作為にあたる」
根拠:
「埋め立てが適法に進んでいるか確認が行われていない」
こう主張を展開し(具体的な事実の「具」でそれを裏付けし)
こう質問したのだ:
「政府は適法かどうかの確認をしているのか?」
これだけの主張(総論、結論)に具体的論拠(各論、事実、「具」)を添え、
それに基づいて質問をぶつけたが、答えはなかった。
菅長官は答えを拒否して、会見の場をあとにした。
答えがないばかりか、望月記者の「主張」はどれひとつとして
覆すことができなかった。
「そんなことはありません」
「法律に基づいてしっかりと行っています」
「今答えたとおりだ」
と、ただ否定しただけである。その根拠(「具」)がないのだ。
反論したつもりかもしれないが、反論にはなっていない。
その根拠(「具」)が皆無なのだから。
ただ、机を叩いたり、怖い顔をして恫喝、「あいのて男」をけしかけて嫌がらせをさせたり、
ということは、いつもながら、さかんにやっている。
望月記者の主張を覆すには菅長官も具体的な根拠(「具」)を伴って反論しないことには 話にならない。しかし、ただ、総論で打ち消すのみであった。
「そんなことはありません」
「法律に基づいてしっかりと行っています」
「今答えたとおりだ」
こんな会見を毎回繰り返して、恥ずかしくないのだろうか。官房長官ともあろうものが。
主張1
「辺野古大浦湾の埋め立てには違法の土砂が使われている可能性がある」
「粘土分を含む赤土が含まれている可能性がある」
根拠:
「埋め立ての現場では今赤土が広がっている」
記者の主張2
「埋め立てが適法に進んでいるか確認が行われていない」
根拠:
「琉球セメントは県の調査を拒否」
「沖縄防衛局は実態把握できていないとしている」
これらに対して長官は一言だった。
「法的に基づいていしっかり行っています」
これはまず「確認が行われていない」という指摘は無視し、それには答えず、
「法的に基づいていしっかり行っています」と菅の主張のみをぶつけた。
しかし、その根拠(具体的にどう法的に「しっかり」やっているのか)がないのである。
またしても「具」のない主張。
まさに菅の決まり文句のひとつ「それはあなたの主観ですから」そのものである。
主張3
「発注者である国が事実確認をしないのは行政の不作為にあたる」
根拠:
「埋め立てが適法に進んでいるか確認が行われていない」
これに対する長官の「反論」は
「そんなことはありません」
これだけ。その主張(そうではないという総論)を裏付ける具体的根拠はゼロである。
記者の最後の質問:
防衛局にしっかり確認をさせ
赤土の割合が高いのなら
改めさせる必要があるのでは?
「今答えたとおりです」
これも質問には答えていないのだ。かみあっていない。
今答えたとおり「そんなことはありません」というつもりなら
「必要ない」と答えたことになる。
しかし、ここでもその根拠はないのだ。
記者の主張:確認させる必要がある
根拠はすでに述べている「違法の可能性があるのに、確認がとれていない」という
具体的な事実だ。
菅長官はこれに対して「必要ない」
と答えただけということなのである。
根拠は掲げていない。
これまでにあった「昭恵夫人の証人喚問の必要はない」
なぜ必要ないのですか?
「必要ないからないのだ」
このやりとりの繰り返しにすぎないということである。
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