「同性婚を認めることは想定されていない」
と政府見解を述べた。
松野博一官房長官:
「憲法第24条第1項は婚姻は両性の合意のみ
に基づいて成立すると規定しており、
当事者双方の性別が同一である婚姻の成立、
すなわち同性婚制度を認めることは
想定されていないものと承知しています」
2023/02/08 テレビ朝日
https://news.tv-asahi.co.jp/news_politics/articles/000286837.html?display=full
従来の政府見解を継承してのものだが(*1)
私は現憲法においても同性婚を認めている
と言いたい。
まず日本国憲法の第24条に
「婚姻は両性の合意のみに基づいて成立」
とある合意とは:
親など第三者による強制ではなく、
あるいは結婚する片側の者の意向のみではなく、
「結婚する2人、両者のみの合意」
なのである。
「両性」とは
結婚する2人の、片方の性ともう片方の性、
つまり、「男と女」の対とは限らない2つの性である。
それを
LGBTを差別し敵視する自分らの都合のいいように
「同性婚を認めていない」と
改めて限定・曲解しているのが
松野官房長官の発言なのである。
この憲法の成立時は「第三の性」ともいうべき、
体の性と心の性が一致しない人々のことは
想定されていなかった。
しかしこの憲法は、
何人も性別によって差別されない(14条)、
すべての人に基本的人権が認められる(11条)、
とも規定している。
そこに今「第三の性」LGBTの人々も含まれるのは当然である。
かくて憲法は「両性の合意」というところを
「第三の性」も含めて「結婚する両性の合意のみに基づいて」
すなわち「結婚当事者2人の合意のみに基づいて成立」
と読むべきである。
集団的自衛権を閣議決定で認める
なんてことをして憲法をないがしろにしたり
憲法から逸脱したり(というか憲法を壊す「壊憲」)
敵基地攻撃能力を反撃力などと言いくるめて
その強化、行使にまっしぐら、と
イケンことばかりしてるくせして、
自分たちの都合のいい時には憲法を持ち出す
この調子の良さ。ご都合主義。盾と矛。
*1:2015年2月18日、参議院本会議
安倍総理:
「憲法24条は、婚姻は、
両性の合意のみに基づいて成立すると定めており、
現行憲法の下では、同性カップルに婚姻の成立を
認めることは想定されておりません。
同性婚を認めるために憲法改正を検討すべきか否かは、
我が国の家族の在り方の根幹に関わる問題であり、
極めて慎重な検討を要するものと考えております」
この国は
憲法に反する言説を振り撒く人間が
国会議員をしている。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
「隣に住んでいたら嫌だ。見るのも嫌だ」
で岸田は荒井を更迭、、高まる批判に大慌てして
「LGBT理解増進法案」の準備を進める
と言い始めた自民党
「理解の増進を図っていきたい」、、、
この法案は2021年に「差別は許されない」
と明記することで与野党がいったん合意したが
自民党内で紛糾
国会への提出を見送った経緯がある
今も自民党内に反対論は根強く
どうなることやら
これはLGBT差別禁止法でもなく(*2)
LGBTに関し「理解を増進」と言うのだが
理解が足りないのは自民党の議員らではないのか
2年前の世論調査でもこうなんだから:
同性婚、法律で「認めるべき」65% 朝日新聞世論調査
2021/3/22
https://digital.asahi.com/sp/articles/ASP3P7DSCP3MUZPS003.html
は大袈裟にしても
「主に自民党関係者のような人々にのみ」
必要なものだな
こちらはLGBT差別を禁止したら「分断」を招く
と言う西田昌司議員つまり自民党の言っている「多様性」「包摂」は
そこに差別主義者を含め
差別主義者の居場所も確保する
ということか
西田昌司は、
差別は禁止するな、認めろ、
と言っているのだ。
この国は
憲法に反する言説を振り撒く人間が
国会議員をしているということだ。
日本国憲法第14条
すべて国民は、法の下に平等であつて、
人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、
政治的、経済的又は社会的関係において、
差別されない。
自民党「LGBT理解増進法案」
提出に向けた準備進める
党内には慎重意見も根強い
2023.2.7. TBS https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/315369
「安倍さんだったら反対しただろう」
などと自民党議員らが言い出す可能性があるのだそうだが
この国は安倍の死んだ後も
安倍に呪われ続けなければいけないのか。
冗談よしとくれ。
LGBTの権利保護に反対する自民党の右派議員らは
安倍につながり
日本会議につながり
統一教会につながるということ
もちろん
安倍の敷いた土台の上に国を築くと誓った
岸田文雄とてそうだ
だからこそ同性婚を認めたら
「社会が変わってしまう」などと言って
抵抗しているのだ
それにしてもとんだ
総理秘書官だった
性的少数者「見るのも嫌」 首相秘書官、撤回し謝罪
2023年2月4日 https://www.tokyo-np.co.jp/article/229230
首相、疑われる人権意識
荒井氏「同性婚、秘書官室は全員反対」
LGBT理解増進法案
2023年2月8日 https://www.gifu-np.co.jp/articles/-/194434
同性婚「社会変わってしまう」
首相発言に専門家「差別肯定と同じ」
2023年2月2日 https://digital.asahi.com/articles/ASR225WZNR22UTFK00H.html
自分は人の話をしっかり聞くのが特技
などと言ってきた岸田だが一体
誰の話をしっかり聞いているのか
岸田が会食をした
櫻井よしこって
こう言うことを言っている人だ:
今年は戦争を大前提にして準備をしなければ
取り返しのつかない事態に。
戦争回避には強い軍事力と経済が必要
台湾に行って「台湾有事は日本有事」
と言って安倍晋三の後継者気取りだった萩生田光一と
岸田とで
一体どういう話をしてるのか
いくら口で
「多様性を重んじる」とか
「包摂的社会を目指す」と言っても
やってることに本音が現れている
衣の袖から鎧がのぞくというやつだ
総理秘書官は全部男だし
荒井前秘書官いわく「秘書官室はみな同じ考え」
つまりみな「同性婚見るのも嫌、隣にいるのも嫌」
と言っているのか、、
総務政務官には差別の女王(?)杉田水脈
同性婚を認めたら「社会が変わってしまう」(岸田)
などと言って抵抗
首相が日本会議の極右差別主義者・桜井よしこと会食
安倍の「敷いた土台の上に国を築く」と霊前に誓い
統一教会と家父長的家庭の考えを共有
統一教会の被害者救済を骨抜きに
などなど。。
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ありがとうございます! m(_ _)mG7のサミットを今年5月に広島で開く日本
岸田はこれで支持率の上昇を
目論んでいたのだろうが
このままだとLGBT問題で
とんだ赤っ恥をかきかねない支持率21%なんてのもある
(Fumio Kishida はいちばん下)
G7で認めないのは日本だけなのに…
2023年2月7日 東京新聞 https://www.tokyo-np.co.jp/article/229686
「G7で法整備されてないのは日本だけ」
LGBT支援団体が政府に差別禁止など早急な対応要請
2023年2月7日 東京新聞 https://www.tokyo-np.co.jp/article/229863
*2:Kanae Doi :「現在自民党が準備しているという「#理解増進法」案は、
差別的取扱い禁止条項がなく、#差別禁止法 とは呼べません。
間もなく #G7サミット ですが、唯一差別禁止法などの
いわゆる「LGBT三大立法」に欠ける日本。
差別禁止法に改訂することが必要です。」
https://m.facebook.com/story.php?story_fbid=10159442616358108&id=642848107
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