西海先生:
プーチンのロシアから
軍事侵攻を受けて
大変なことになっておる
それを受けて
だから日本も憲法改正して
軍隊を持たにゃならんとか
核武装するしかない
なんてSNSが飛び交っておる
紳士君:
たとえばこれなんかですよね
今回のロシアのウクライナ全面侵攻を目の当たりにして明らかになったことが少なくとも3つある。
①国連はまやかしである
②憲法9条の固持は有害無益である
③核抑止力は国防上極めて有用である— てつや (@tezheya) February 26, 2022
しかしこの投稿
1)国連をまやかしと言うなら
ロシアやアメリカはそれ以上のまやかしであり
(共に国際法無視の戦争をおっぱじめる)
彼らと「同じ夢」を見て「駆け抜け」たり
(安倍晋三 2019年9月 https://noraneko-kambei.blog.ss-blog.jp/2019-09-07)
軍事一体化を進める日本は救いようがないし
2)憲法9条は「有害無益」と言うが
それを捨て去ることはそれ以上に有害であるし
(他国に脅威を与え軍事攻撃を誘い込むのみ「安全保障のジレンマ」)
3)核抑止力に頼るのは
いつの日かみんなして滅びる道である
(これまで偶発的な核爆発の危機はあまたあったが
たまたま運良く回避されたにすぎない
しかし核兵器を持っていればいつか必ず
意図的であれ偶発的であれ大惨事を招く
『核戦争から世界を救った男』 https://noraneko-kambei.blog.ss-blog.jp/2017-09-20)
ゆえに「てつや」氏は間違っている
西海先生:
わしもそう思うよ
そういう投稿に
何万人という人が寄ってたかって
「いいね!」しまくりとは
この国もいよいよ危ないね
豪傑女史:
でも平和平和と叫んでるだけで
平和が来るわけはなし
9条も核放棄も平和維持できないと分かっちゃったので焦りまくり、バカの一つ覚えのようにヒステリックに戦争反対を繰り返すサヨク。9条が守ってくれると言っていたのに、9条はプーチンみたいな人間を出さない為と論調まで変える始末。こんなサヨク達に私達の命を弄ばれるのはごめん。今こそ憲法改正を
— にこ姉 (@nikone_25) February 26, 2022
紳士君:
この投稿
「9条も平和維持できないと分かった」
というのはおかしいな
正しくは
軍備があっても平和維持できないと分かった
ではないのかな
「今こそ憲法改正を」って
それがいちばん戦争へまっしぐら
じゃないか
西海先生:
そうだ
何もそんなに死に急ぐことはない
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しかし
9条持ってるだけで
平和がやってくるわけじゃない
9条9条
平和平和と叫ぶだけで
平和になるというわけではない
というのも当たってはいる
私は平和平和と叫ぶことは
平和の大切な第一歩だと思いますがね
これ捨てたもんじゃない
私も行きたかったのです
ベトナムからアメリカ軍が撤退したのも
アメリカ国内で反対運動が高まった影響
大きかった
こういうツイートもありましたよ
「反戦や平和と言うだけでは意味がない」としたり顔で小馬鹿にするような人がいるみたいですが、プーチンが一番恐れているのはロシア市民の間で反戦や平和を訴える声が広がることですよ。これは間違いない。もし意味が無いなら弾圧する必要が無い。弾圧しているということは意味があり恐れている証拠。
— JSF (@rockfish31) February 25, 2022
西海先生:
そしてその1歩からさらに踏み出すことだね
憲法9条ということで言うと
9条9条と叫ぶだけでなく
9条の家族を増やすことだね
九条家の人間を増やすのだよ
九条家には先祖もいろいろいれば
親戚も多いんだよ(**)
それを知ってもらって
あるいは思い出してもらって
世界中に九条家を増やし
「9条同盟」を結んでゆくことだ
紳士君:
9条の先祖
と言えば
国連憲章とか?
西海先生:
それもその一つだ
国連憲章2条の4項
「すべての加盟国は国際的な関係において
武力よる威嚇又は武力の行使を
…控えなくてはならない」
あるいは1928年の不戦条約
いわゆるケロッグ・ブリアン条約
第1条
「国際紛争を解決する手段としての戦争を放棄」
「紛争は平和的手段により解決する」
なんて
9条そっくりではないか
で、その国連憲章
冒頭に紹介したSNSで
「国連はまやかし」だなんて書いてて
共産党の志位委員長は
この危機にあって、憲法9条を攻撃し、国連は無力と言いつのる議論の行き着く先はどこか。「力の論理」をひたすら信奉することだ。
それをいま、最もひどい形で実践しているのは誰か。プーチン大統領だ。
「力の論理」に「力の論理」で応えることを否定したのが、国連憲章であり、憲法9条ではないか。— 志位和夫 (@shiikazuo) February 26, 2022
と言うんだけど
これはちょっと違うと言えば違う
国連も「力の論理」を認めている部分がある
豪傑女史:
国連が力の論理を!?
紳士君:
そうですね
国連というのはそもそも
不戦のシステムを打ち立てようとしたもの
西海先生:
9条の親か祖父母か
少なくとも先祖
一族であることは間違いない
紳士君:
世界の国々…
国連加盟国は戦ってはならない
武力を行使してはならない
というもの
だから武力に訴える国は
(自衛のとき以外~51条)国際法違反であり
国連だけが力の行使を認められる
つまり国連軍
これを常備して
強力な強制力を持たせて
もし他国を武力攻撃するような国がいたら
国連軍が出て行って
ほれ、戦争やめないか!
と軍事制裁でもって
それを力でもってやめさせる
というふうになるはずだった
豪傑女史:
でも大国が反対して
国連軍はいまだ存在せず
大国には拒否権が認められている
そしてアメリカもロシアも
勝手に戦争を始める
やっぱり国連まやかしじゃないですか(笑)
西海先生:
いやいや国連はまやかし
なんて言うことこそまやかしであって
国連を本来の形にすればいいのだよ
大国の拒否権をなくしたり
強力な国連軍を創ればいいのだ
そこに協力しないアメリカやらロシアやら
大国が悪い
彼らを非難し
態度を改めさせるべきなのだよ
紳士君:
今回のロシアは
ICC国際刑事裁判所規程の「侵略の罪」
にも当たる
プーチンはそういう法廷に引きずり出して
裁くべし
ブッシュもそうすべきであった
豪傑女史:
国連に守ってもらおうだなんて考えが甘い
私はやっぱり自分の国は自分で守らなくちゃ
と思いますよ
西海先生:
今ある国連を思うから
だめなんだ
これから改革して作り上げる国連
さらに進化させる国連
そのことなんだよ私が言うのは
豪傑女史:
いややっぱり核武装ですよ
イラクのフセインも
リビアのカダフィも
セルビアのミロシェビッチも
核兵器持ってなかったから
アメリカやNATOにやられた
ウクライナに侵攻したプーチンに
そのアメリカやNATOも直接手出しできないのは
プーチンが核兵器を持っているからですよ
北朝鮮の金正恩にしても
中国の習近平にしても同じ
紳士君:
だから日本も核武装?!
憲法を改正し?9条をやめ?軍隊を作り?
核をアメリカから日本に持ち込み?
今、安倍晋三や橋下徹や松井一郎が
それを盛んに言い始めてますよ
核シェアリング「核の共有」だと
そして多くの「いいね」を集めているんです
西海先生: 単純な人は
「そうだそうだ」
となってしまいそうで怖い話だ
日本がウクライナと同じ??
ロシア系の住民がたくさんいるわけでもなし
安倍氏、核共有「日本でも議論すべきだ」
ロシア侵攻受け民放番組で
毎日新聞 2022/2/27 https://mainichi.jp/articles/20220227/k00/00m/010/137000c
安倍氏「核共有」政策の議論を
「世界でどのように安全が守られているか…タブー視してはならない」
夕刊フジ 2022/02/28 https://news.goo.ne.jp/article/fuji/politics/fuji-_society_politics_2FPIYK2UVJKDJNHQOGYTJGWGNI.html
「核共有、議論は当然」維新松井代表
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022022800933&g=pol
非核三原則は「昭和の価値観」
もう古い
捨ててしまえというのだ
松井一郎・維新の会代表:
「非核三原則は、戦後80年弱の価値観。
核を持っている国が戦争を仕掛けている。
その昭和の価値観そのままで令和もずっといくのか」
「核ミサイルの基地を持つ必要はないと思うが、
アメリカの原子力潜水艦をリースしてもらうなどの議論をすべきだ」
https://mainichi.jp/articles/20220228/k00/00m/040/106000c
紳士君:
この勢いで夏の選挙
維新がさらに躍進
自民党が圧勝
憲法改正
なんてことになったら
日本はいよいよ悪夢の時代、、
西海先生:
自民でもこの人たちにはまだ良識があったか
岸田首相、核共有「議論する考えない」https://t.co/KCFVpMWicJ
「非核三原則を堅持する立場や、原子力の平和利用を規定している原子力基本法をはじめとする法体系からから考えて認めることは難しい」との認識を示した。
— 産経ニュース (@Sankei_news) March 2, 2022
岸田首相のことを
からきしだめ
とか
アベノカイライ
などと書いてきたのら猫君は
訂正とお詫びが必要かもしれんな
豪傑女史:
私はこの人を総理大臣にするしかない
と思いますがね
例外的に日本にも核兵器を持ち込めるようにする
自身が首相になった場合でも #靖国神社 への参拝を続ける考えを改めて示した #高市早苗 自民党政調会長。首相の参拝には中国や韓国の反発が予想されるが「途中で参拝をやめるなど中途半端なことをするから相手がつけ上がる」 https://t.co/mnTwvrgS0I
— 中嶋寛兵衛 (@noraneko_kambei) March 2, 2022
西海先生:
本人も首相になる気でいるところがすごい
「自分が首相になった場合でも」、、
仮定の質問には答えない
なんて言わないんだからな
高市早苗は安倍や
橋下徹、松井一郎などと一緒に
極右政党「令和維新」
でも作ったらどうかと思うよ
しかし実は密約で日本にはアメリカの核兵器が
過去に多数持ち込まれていた
沖縄にあった核ミサイルは
誤った信号を受けて
発射寸前まで行ったこともあったのだ
紳士君:
人口も資源も軍事力も
到底太刀打ちできないような大国に
軍事でどう対抗するというのですか
そこは人類
いろいろと考えや仕組み
非戦のために生み出してきたのだから
そちらをもっと進めていかなくては
それが文明の進歩というもの
「林外相は露の術中に見事にはまった」
高市氏が猛批判
産経新聞 2022/2/18 https://www.sankei.com/article/20220218-HRT4F6JTWFOABLDU2IVHXIGY2U/
西海先生:
今回のようなときに
日本が出て行って
これは国際法違反です
戦争やめなさい
と言えるようにならなくてはいかん
本来それができるはずなんだ
うちは平和主義です
軍隊ありません
戦争放棄してます
過去の戦争の反省を踏まえての訴え
原爆の悲惨さも経験しています
日本が平和を呼びかけたら
本来なら説得力あると思うが
その指導力を発揮できない
紳士君:
それができるようになるには
まずアメリカの軍事基地をなくさなくては、、
西海先生:
謝罪や和解、反省もきちんとできていないといかんし
基地も減らし
アメリカへの戦争協力もしない
ということにしないと
大国を目指すのもやめにして
九条家のいとこたち(*)
軍隊を持たない国
廃止した国
20カ国以上あるかな
そういうところと連携することだよ
日本よ
そんな小国〜中堅国家の盟主をめざせ
そして軍事同盟の代わりに
9条同盟を結ぶのだ
9条家の親戚を増やして
、、
などと思うが
もはや元首相から
自称将来の首相まで
そして主要メディアも
〜フジや産経が盛んに煽るよ
日本に核を持込め
打撃力を増せ
敵地攻撃能力を
なんて叫ぶところまで
この国はきてしまっておる
はなはだ嘆かわしいことじゃ
どうせなら常任理事国をすべて解任
拒否権も剥奪
そうありたいもの
追記 2022.3.4.
(*)いとこたち:
『軍隊のない国家』(前田朗、日本評論社 2008)
が取り上げている軍隊のない国々:
ミクロネシア:
ミクロネシア連邦、パラオ、マーシャル諸島、ナウル、キリバス
ポリネシア:
クック諸島、ニウエ、サモア、ツヴァル
メラネシア:
ソロモン諸島、ヴァヌアツ
インド洋:
モーリシャス、モルディヴ
ヨーロッパ:
アンドラ、サンマリノ、モナコ、ルクセンブルク、リヒテンシュタイン、
ヴァチカン、アイスランド
中米・カリブ海
ドミニカ、グレナダ、セントルシア、セントヴィンセント・グレナディンズ、
セントクリストファー・ネヴィス、パナマ、コスタリカ
(**)そして九条家が兄弟とすべきが:
中堅国家ーー
対人地雷禁止条約やクラスター爆弾禁止条約
さらには核兵器禁止条約を主導・支持してきたような
国々ーー
政府がNGOとの連携も行う
ノルウェーとかオーストリアとかアイルランドとか
マレーシア、メキシコ、カナダ、
デンマーク、アイスランド、ニュージーランド、、
(***)
「先祖」としては上にも出てきた
国連憲章(1945)
2条の4項
「すべての加盟国は国際的な関係において
武力よる威嚇又は武力の行使を
…控えなくてはならない」
ケロッグブリアン条約(不戦条約1928)
第1条
「国際紛争を解決する手段としての戦争を放棄」
「紛争は平和的手段により解決する」
国際連盟規約 1919にも
「締約国は戦争に訴えないという義務を受諾し」
とあったりする
他にも
直接、間接、いろいろ見つかるだろう
ラッセル・アインシュタイン宣言(1955)
「全ての紛争の解決のために
平和的な手段を見いだすよう勧告する」
イマヌエル・カント「永遠平和のために」(1795)にある
常備軍廃止、戦闘行為禁止の考えとか、、
古代インドのアヒンサー「不害」にだって
あるいは古代中国は墨子の「非攻」の思想
あるいは
「剣をさやに納めよ。
剣を取る者は皆、剣で滅びる」
(イエス・キリスト:マタイ伝26章52節)
いろんなところに見つかるかもしれない
「北に喧嘩や訴訟があれば
つまらないからやめろと言い」
の宮沢賢治(『雨にもまけず』)にだって
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