ホテルでニュースに驚いた。西日本、洪水の被害、死者の数。
私は出張の仙台から足を伸ばし、初めての岩手を旅した。
一ノ関、平泉、花巻、遠野。
平泉降っても来ぬか小糠雨
気温はひんやりするほど。
それがまたなんともいえぬ風情をかもしだしている。
ああ、なんという、仕事からの解放感、
歴史と自然の平泉から
宮沢賢治の花巻、遠野物語の遠野へ
西行
むつのくにに平泉にむかひて束稲山(たばしねやま)と申す山の侍るにこと木は少なきやうに桜のかぎり見えて花のさきたるけるを見て詠める
ききもせず束稲山の桜花吉野のほかにかかるべしとは
松尾芭蕉
五月雨の降り残してや光堂
夏草やつわものどもが夢のあと
福地直哉
目に嬉しこころに寒し光堂
伊藤雅休
なな重八重の霞をもれて光堂
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