西海の港の磯の黒岩にわれ泣きぬれて猫とたはむる

島原半島より天草を望む


いざ原城址へ

沖の島まで水の上を歩いて行けたと伝わる人がいる。
空から舞い降りた一羽の鳩はその人の手に止まると卵を産み
卵の中から書が出てきたとも(この風景を見ると何かそんなことがありそうな気にもさせられる)人の病を治したとも
罵る者は足が曲がって動かなくなり許しを乞うと再び動くようにしてもらえた
とも。幕府側が妖術使いと恐れた天草四郎である。

 
大変お手数とは存じますがこれも!

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原城址

安倍首相によると「税とは国民から吸い上げたもの」。企業や富裕層は優遇する一方でその他の国民からはせこくしつこく搾り取る。しかしいつまでも国民が大人しくしている思ったら大間違い。島原・天草の人々が、島原城築城の重労働(働き方改革と言おうか)、過酷な年貢の取り立て(安倍政権の場合は消費税増税に介護保険料なんかも上がるかと思うと年金は減らされる)という苛斂誅求、キリシタン弾圧に我慢の限界に達して立ち上がったのが島原・天草の乱(1637-1638 )。奇跡をも働くとされた天草四郎を押し立てたが最後は原城に3万人あまりが籠もった。幕府が差し向けた軍勢は10数万。兵糧攻めの末の総攻撃。最後は反乱軍全員が殺された。その壮絶な戦いの舞台だ。長崎の出島に天草四郎らの首が晒された。


原城本丸跡から天草を望む

まさに頼山陽の詩「天草の洋に泊す」そのものだ。
雲か山か呉か越か。水天髣髴青一髪。
大魚の波間に踊るを瞥見はしないが
別件でここはイルカ・ウオッチングがあるらしい。


口之津

最初はここ島原半島南端の口之津からフェリーで天草の鬼池に渡り、富岡城にというつもりだったが時間がかかりすぎるので断念。口之津の郷土史資料館でキリシタンの歴史を勉強しようと思った。が、基本中の基本を忘れていた。この日は月曜日で休館。

大村純忠や有馬義貞といったキリシタン大名の領内には教会が建てられ、キリスト教が急速に広まった。口之津にも教会が建ち、ポルトガル船による南蛮貿易も行われ、ローマからはヴァリニャーノ神父がやってきて、島原半島はキリスト教の一大中心地となっていく。

西海の港の磯の黒岩にわれ泣きぬれて猫とたはむる

わが同類。のら猫。
これは逃げていったが、野良でも挨拶に来て体をすり寄せてくるのはいる。
こいつの場合、地面にのたくって、恭順の姿勢?
エサをおくれよ~といっているのか、にゃーにゃー言い始めた。

物陰からじっとこちらの様子を伺っているのもいる。

口之津の資料館が閉まっているので海岸沿いの散策と思ったら、
こちらも土砂崩れらしく行く手を阻まれ、猫と遊んで時を忘れ、
帰りのバスに乗り遅れそうになった。

翌日・前日・前々日:

渡りゆく有明海に夕陽落ち さらば島原いざ熊本へ [2018/05/22] 翌日
海は荒海 むこうは佐賀よ 〜いざ島原へ [2018/05/20] 前日
風薫る五月はひとり九州を彷徨わんとて湾に降り立つ [2018/05/19] 前々日
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