竄影を忍び竄悔の花曇り
竄響のとどろきわたる花見かな
今年は財務省関係者、陰鬱な花見となりそうだ。
竄。改竄の竄(ざん)である。
フェイスブックのお友達の投稿にこういうのがあった。
「齟齬、忖度、隠蔽、改竄、捏造 …… 読めるけど、書くってなると… 」
確かにこれを全部書ける人ってそういるものではないと思う。キーボードを頼るばかりで手書きの機会がなくなり、私なぞ老化もあり、お手上げだ。
読めるけど書けない、そんな漢字の一つが、改竄の「竄」の字。「今年の漢字」の有力候補に躍り出たかもしれない。
穴冠(あなかんむり)に鼠(ネズミ)。穴に鼠が逃げ込んだのだ。竄入とか竄伏という言葉もある。
昨日の私の投稿に対して先ほど書き込みがあり、「竄鬼」という造語を頂戴した。これにいたく造語意欲をそそられ、今日は【竄】(ざん)で新語百番勝負の特集としよう。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
【竄映】(ざんえい)
かつて横行していた改竄の名残り。
用例:財務省が国会に提出した決裁文書は一切の竄映をとどめていなかった。
【竄影】(ざんえい)
かつて横行していた改竄のおもかげ。
用例:昭恵夫人の写真を見せたくだり、「いい土地なので進めて下さい」、安倍首相が日本会議の国家議員懇談会副会長、などの削除といったあたりに竄影が忍ばれる。
【竄骸】(ざんがい)
改竄された文書の見る影も無い姿。
【竄響】(ざんきょう)
改竄により各方面に波及し後々まで響き渡る影響。
【竄業】(ざんぎょう)
公文書などを改竄する仕事。報酬が出る場合(竄業代支給)と出ない場合(高度専門的改竄=竄業代ゼロ)がある。
【竄勤交代】(ざんきんこうたい)
改竄に携わる人員を入れ替えること。
【竄悔】(ざんげ)
改竄の罪を自覚し、これを告白し悔い改めること。
【竄悔録】(ざんげろく)
改竄の告白録。
【竄壕】(ざんごう)
改竄に手を染めた輩が責任を追及され、持久戦に持ち込むために掘る塹壕。目論見が外れ、そのまま墓穴になる場合がある。
【竄酷】(ざんこく)
改竄のむごたらしくも過酷で無慈悲なこと。
用例:公文書にここまで竄酷なことをすれば民主主義が死ぬ。
【竄滓】(ざんし)
改竄の残りかす。
【竄新】(ざんしん)
改竄の手口の奇抜で斬新なさま。
【竄党】(ざんとう)
影響力をかさにきて公文書や記録の改竄を推し進める悪党ども、あるいは政党。「どうしてこうなった」と嘆くふりをし、全容解明のため徹底的に調査すると称して形だけのいい加減な調査を仲間うちで行い、その実、隠蔽する。
【竄賊】(ざんぞく)
公文書の改竄を指示したり忖度させたり実行したりする賊。血縁、地縁、思想の親和性などでつながる共同体で、親分は必ず具体的な指示は出さないが、子分らが忖度して行動に出たりする、対外的には傲慢さと強引さ、内部的には親分への忠誠とおもねりが特徴的。
【竄像】(ざんぞう)
改竄された公文書などを見つめたあとまぶたに残る文字や写真の影。
【竄存】(ざんぞん)
改竄した文書が廃棄を逃れて残されていること。
用例:財務省には決算文書の原本が竄存していた。
【竄高】(ざんだか)
一定期間に改竄した文書の分量。
【竄虐】(ざんぎゃく)
公文書などをむごたらしいまでに改竄しまくるさま。(〜の限りを尽くす)
用例:佐川局長がここまでの竄虐行為に及んだ、その動機がどうしてもつかめない。
【竄然】(ざんぜん)
いかにも書き改められ改竄されたことが分かるさま。(〜と輝く)
用例:国会に開示された決算文書は1頁がそっくり白紙だったりして竄然としていた。
【竄定的】(ざんていてき)
とりあえず改竄したさま。
【竄念】(ざんねん)
改竄がうまく行かず心残りであること。改竄に未練があること。(竄念無念)
【竄気】(ざんけ)
改竄したくなる気分。(〜を催す)
用例:安倍総理の国会答弁のあと財務省はなぜか竄気づくのであった。
【竄品】(ざんぴん)
改竄した文書など。竄書、竄本とも。(〜処分)
【初竄】(ういざん)
初めて改竄すること。
【安竄】(あんざん)
難儀せず無事に改竄すること。
【暗竄】(あんざん)
頭の中で、そらで改竄すること。
【一目竄】(いちもくざん)
脇目もふらず集中して一気呵成に改竄すること。
【かっか竄】(かっかざん)
あたかも噴煙や溶岩を吹きあげるかのようにカッカカッカ来ながら憤然と行う改竄。
【八改竄】(はっかいざん)
新潟産の日本酒をひっかけ、一杯気分で行う改竄。
【換竄】(かんざん)
漢字変換機能を駆使して改竄すること。
【珠竄】(しゅざん)
そろばんを使って行う改竄。
【新竄者】(しんざんもの)
初めて改竄に手を染める者。
【早竄】(そうざん)
予定日より早く改竄すること。
【難竄】(なんざん)
難儀しながら改竄すること。
【流竄】(りゅうざん)
予定より早く未熟なまま改竄を進めて実を結ばず、失敗すること。
【総本竄】(そうほんざん)
組織や集団の大元で行われる改竄。
【ター竄】
密林でカズラにぶら下がり木から木へ移り奇声を発しながら改竄すること。
【竄愧に耐えない】(ざんきにたえない)
改竄をしてしまったことを甚だしく恥じ入ること。
【国会改竄】(こっかいかいざん)
1)国会の議事録の記述を削除したり改変すること。
用例:安倍政権は都合の悪いところの国会改竄をし始めている。
2)改竄をめぐって紛糾し、国会を解散すること。
用例:国会周辺のデモ隊、かつては「安保反対!国会解散!」と叫んだが、今は
「安倍反対!国会改竄!」だよ。
【一億総竄悔】(いちおくそうざんげ)
改竄を許した自らの罪を一億国民全員が自覚し、悔い改めること。
用例:安倍政権の存続を許していると国民はそのうち一億総竄悔だね。
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