ゾウさんが減っています でも
キリンさんはもっと減っています
キリンの減り方が今、半端じゃない。
陸上の巨大動物というとゾウだが。キリンだってそうだ。
図体がでかいと今の世界、やはり分が悪いのか。
「人の定め、獣の定めのごとし。定めはひとつ。あれが死ねば、これも死ぬ。
ともに同じ息をする生き物なればなり」(旧約聖書「伝道の書」 3の19)
来世があるとして、動物に生まれ変わるのだったら
何に生まれ変わりたいか?
こんな世論調査をすると、日本だと、働き過ぎの反動か、「可愛さ」好きの現れか、
コアラが首位。パンダなんかも上位に来るし、私もナマケモノあたりがいいかと思う。
ドイツだと断トツの首位になるのがキリン。
キリン? なんでまた?
だって、ビールを飲んだときのノドごしのうまさがたまらないだろう。
という冗談だ。
しかし冗談では済まされないのが、キリンの激減。
ゾウと違って、あまりニュースにもならない。
「キリンにささやく男」(築地書館、中嶋寛訳)などといった著作も
ないのである。
1998年に14万匹余り(IUCN)
2013年には8万匹を下回る(キリン保護財団)
15年で40%余りの減少!
キリン全体としてはLC( Least Concern軽度懸念)だが
一部の亜種はEN(Endangered 絶滅危惧1B種)
9つある亜種のうち多いのが、マサイキリン4万、アンゴラキリン2万。
世界キリンの日6月21日(2014年)前後に報告された数を総合すると:
ローデシアキリン、ケープキリン(ミナミアフリカキリン)が千匹余り。
ウガンダキリン、ヌビアンキリン、ニシアフリカキリンはいずれも数百匹
減りつつある、激減だ、という段階を超え、
消えつつある、滅びつつある、というところだ。
こんなのが出るたあ思わなかった
デルタ航空がW杯アメリカ対ガーナ戦の得点を
自由の女神とキリンの画像で表示。
これには首を傾げた人もいたはず。
なにしろガーナにもうキリンは棲んでいないのだから。
でも首を長くして待つこともなかった。
デルタはあわてて画像をひっこめ謝罪。
間違いもう
これっきりん これっきりん
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