一騎討ちの自民党総裁選への出馬を先に表明した石破氏であるが、安倍総理の正式表明はなぜか遅れていた。
しかしそれは、鹿児島で桜島を背景にNHK大河ドラマ『西郷どん』第32回「薩長同盟」の放送日にという演出だったのである(『桜島の政治利用! 晋どん、もうここらでよか 』)。
安倍総理のフェイスブックにも登場。ところがそこに和歌が紹介されていた。
「我が胸の燃ゆる思ひにくらぶれば煙はうすし桜島山」
「筑前の志士、平野国臣の短歌です。
大きな歴史の転換点を迎える中、日本の明日を切り拓いて参ります」
とある。
https://www.facebook.com/abeshinzo/videos/1785337634923005/
「いささかも」って
いちいち大げさなんだよ。
それにしても「いささかも」とか
大仰な表現が好きだよなー
「いささかも揺るがない」
でもってその割には「新しい判断」
とか姑息なこと言ってすぐ揺らぎまくるから笑わせる。
「一点の曇りもない」とか。全面真っ黒けのくせして。
今回はしかも「我が胸の燃ゆる想ひ」
「先頭に立って新しい時代を切り拓く」
「日本の明日を切り拓く」
大きく出たよ。
すでに歴史上の大人物になったつもりか。
でも「志」って、どんなこころざし?
「我が胸の燃ゆる思ひにくらぶれば煙はうすし桜島山」
「筑前の志士、平野国臣の短歌です」
って言うんだけど
平野国臣というのは、薩摩の殿様、島津久光の命令でひっ捕らえられたりして、最後は京都で斬首、という人なのだが。
薩摩にも逃れて来たけど追放され、恨みがましく <桜島なんて大したことなかったよなあ> という歌。総理はどういうつもりで引用したのか。
総理の胸の燃ゆる思ひ。
#ケチって火炎瓶 の件では炎上してるが。
なんでこの人物のこの和歌なんだろう?
和歌らん!
←クリックをどうかよろしく!
(人気投票です。上位に行くほどより多くの人に読んでもらえるかという期待です)←大変お手数とは存じますがこれも!
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
平野国臣は福岡藩の過激な攘夷論者。浪人となって薩摩藩士らとも行動を共にして倒幕を画策。NHKの『西郷どん』ではこれまで出てきたか来なかったか(幕府から追われる京都の尊皇派の僧侶・月照の逃亡を助けて薩摩に入った国臣だが、ドラマではこの場面、西郷どんしか出てこなかったような? 記憶になかとでごわす)。国臣はまた、錦江湾に身投げした西郷どんを助けてもいる(月照は溺死)。
国臣はその後、井伊直弼の暗殺計画の謀議にもからんで追われる身となり、肥後に潜伏したり、、その後にも鹿児島に行くが、薩摩の殿様・島津久光(斉彬の異母弟)にも大久保一蔵(利通)にも、なぜか疎んじられ、追放されてしまう。
そのときの平野国臣の恨み節が、安倍総理の引用したこの和歌なのだ。
我が胸の燃ゆる思ひにくらぶれば煙はうすし桜島山
私は、古き美しき日本を守り、天皇を敬い、幕府を倒し、外国人を討つという熱い思いに駆られているのに、
鹿児島のイモたちは、なんちゅうことはなかったよなあ!
という歌なのだ。寺田屋事件のあと国臣は急進派の取り締まりで捕まっている(島津久光の命令)。
釈放後、国臣は攘夷派の志士らと血気にはやり、再び捕らえられ、京都で投獄されていたが、禁門の変で火災が広がるなか、脱走を防ぐためとして斬首となった囚人のひとりであった。
でもなぜこんな平野国臣のこんな歌を?
安倍総理、鹿児島の人たちの反応がぱっとせず、ケンカを売っている?
それとも「煙は薄し桜島山」の意味を解していなかった?
本人に聞かんことには和歌らん。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
わっぜ!かごんまのしは怒らんといけもはん。首相はおはんたちを馬鹿にしちょ。喧嘩を売っちょっとでごわんど!晋難の役と墓晋戦争を始めてたもんせ!ちぇすと!
印象派の巨匠、安倍晋三
それにしても、この立候補表明もビデオもいつもどおり、フィクションです。総論、抽象論のみにて、具体的な事実は皆無。からっぽ。印象派の巨匠、安倍晋三。印象だけです。印象操作。
「外交において存在感を取り戻すことができました」?存在感てなに?たまには具体的に言ったらどう?たまには具体例を挙げ、事実を語ってほしい。
誰にも働く場所のある経済を取り戻すことができました?ウソはいかんよ。
「日本を取り戻す。この志のもと、党一丸となってこの5年8ヶ月、、」(<党一丸となって大災害のさなか宴会をやり > と突っ込みたいところでしたが)この演説、具体性があるのは唯一「年月」に関する部分だけでした。「11ヶ月前」と選挙のことを言い、「あと3年」です。あと具体的なのは年号が変わること、オリンピック、パラリンピック。そのほかはほぼすべて抽象論とフィクションです。ああ、印象派の巨匠・安倍晋三。すべてが印象操作。NHKや岩田明子や大河ドラマや錦江湾や桜島や幕末の志士まで借り出しての手のこんだ印象操作です。
「歴史の大きな転換点」、「明日を切り拓く」、「新たな国づくりの先頭に立つ決意」、、言葉のみ仰々しく、中身はすっからかん、具体的になにかはさっぱり和歌らん、討論会やりましょうという石破の燃ゆる思いに比べれば土俵に登る必要はないという安倍の薄っぺらさくら島山、「外交で日本の大きな存在感を取り戻すことができました」って、蚊帳の外にいて、存在すらしてなかったのに? 誰にも働く場所のあるまっとうな経済を取り戻すことができました、「まっとうな」?実質賃金下がるいっぽう、非正規労働三人に一人、「まっとうな経済」?まっとうな頭してる人の言うことではないと思ってしまっとうのでした。
「土俵乗る必要ない」
論戦求める石破氏を突き放す首相側https://t.co/sBT3sFkfSa— 中嶋寛兵衛 (@noraneko_kambei) 2018年8月31日
#総裁選 #安倍晋三 #外交の成果 #外交の安倍 #蚊帳の外 #存在感 #やってる感 pic.twitter.com/gKuLpzk1A5
— 中嶋寛兵衛 (@noraneko_kambei) 2018年8月31日