この緊急記者会見の開催は「腹心の友」安倍首相と相談の上でのことに違いない(*)。
確かにニュースの「空白の一日」を狙っての緊急開催の手口は安倍流だ。
そして
「記憶にも記録にもありません」という安倍らとまったく同じ言い草。
「深くお詫び申し上げます」という下りでちょこっと頭をさげるのは麻生太郎ばり?
「仮定の質問」に答えないのは菅官房長官気取りか。
(いずれも私がこれまで安倍政権の「呪文」と呼んできた定形文だ)
早々と会見を切り上げる手口もおなじみだが、加計孝太郎の逃げ口上を私はどうしても赦すことができない。
「このあと公務が控えておりますので」
極めて重大な疑惑に関し国民に対して申し開きをすること−−これこそまさにこれまで一年以上にわたって逃げ回り雲隠れしてきた加計孝太郎に課せられて来た最大の「公務」であった。そのほかの公務の一切をドタキャンにできるほどの国家級に重大な「公務」であったはずだ。その公務を、在京の記者らの到達できないタイミングで緊急にとり行い、わずか20数分で畳んで他にそそくさと向かうべき、それ以上に重要な一体どんな「公務」が加計孝太郎にあったというのか。是非とも聞いてみなくてはならない。
大阪で大地震のあった翌日の朝、突然の記者会見。気がつけばこの日はサッカー・ワールドカップ日本初戦の日であった。夜のニュース番組の時間帯はロシアからの実況放送ですっぽり埋まっていた。
加計学園の加計理事長の緊急記者会見。奇しくもそれは国民やメディアや野党の追及をはぐらかし、不誠実に傲慢を重ね、嘘に嘘を重ねて逃げ切りをはかろうとしてきた、まさに、まさに、安倍政権そのものの姿であった。
仕事の話はしない
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(*)
大きな誤りをおかした加計孝太郎という安倍首相のオトモダチ
天木直人
http://kenpo9.com/archives/3918
新語百番勝負【非加計化】
新語100番勝負【ごめん公務る】
厳しく責任を追及されて追い詰められそうな形勢のとき、「このあと公務が控えておりますので」と言ってその場を逃れる手口のこと。
加計孝太郎の記者会見では「校務」と言っていたのでは、というご指摘を頂いた。なるほどね。でも、それならなおのこといかようにも都合ついたはずではないか。自分の学校なんだから。
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