「これまでの努力は不十分だった」(米軍)だったらこれまでと違うこと始めろ!

最近はアメリカ人もお辞儀が板についてきたものだ。それにしても、在沖米軍トップのニコルソン四軍調整官が「不祥事をゼロにする」と言った舌の根の乾かぬうち、強姦致死死体遺棄事件の裁判(被告は黙秘)が始まったばかりのところだった。米軍よ、このタイミングで飲酒運転するか?! 沖縄の男性が殺された。

1年前のオスプレイ墜落のときは住民に被害がでなかったことを住民は米軍に「感謝すべき」とのたまったニコルソン。今回の、事故直前のお言葉「不祥事をゼロにする」も笑わせるが事故を受けてのお言葉もふるっている。
「これまでの努力は明らかに不十分だった」
そりゃそうだろ。十分だったとは、いくら面の皮の厚い米軍とて言えたものではない。

しかしだ、腹がたつのは、これから払われるであろう「努力」も、明らかに不十分だということだ。それは今から分かっている。これからやることは、外出禁止に飲酒制限に「服喪」に「綱紀粛正」だからだ。これまでの「努力」の繰り返しだ。

同じことを繰り返して違う結果が起きることを期待するのを「狂気」と言うのだと去年、アメリカの国連大使は教えてくれた。アメリカが珍しく日本を非難したときのことだ(*)。(『日本はまさに「狂気」』)。だったら在沖米軍だって狂気ではないか。

そろそろ違うことをしたらどうか。たとえば、日本人も人間であると兵士に教えるとか、これまで兵士の知らされていなかったこと、自覚のなかったことを叩き込んだらどうか(海兵隊は斬り込み隊、殺人部隊であり、命に価値はない、敵はためらいなく殺せと叩き込まれるらしいが)。アメリカの憲法で人がすべて平等に作られているのは自明のこととあるのには日本人も含まれるとか、日本は国であって、植民地ではないのだとか教えたらどうか。たとえその首相がアメリカの犬でも、国民は、アメリカ人や欧州人と対等に扱わなくてはならないのだ、とか、基本を教えるのだ。

欧州では考えられないような低空で日本では訓練するし、夜間も飛行機は飛ばすし、日曜も国民の祝日もお構いなしに飛ばしても構わない上、駐留の経費まで払ってくれるが、そこの住民も人間であって、殺したり、強姦したらいけないのだと、基礎から教えたらどうなのだ。

あるいは沖縄から出て行くとか。

でなければ、またニコルソン(あるいはその後任者)は、神妙な顔をして知事にお辞儀をして「これまでの努力はやっぱり不十分だった」とやっぱり繰り返すまでだ。お辞儀の仕方は今以上にうまくなるかもしれないが。

2009年 読谷村で米陸軍兵が男性を車ではねて死亡させるひき逃げ。
嘉手納基地の米兵が飲酒運転、車両3台に衝突し逮捕。30代女性が怪我。
2012年10月 沖縄市で集団強姦致傷事件(日本国内すべての軍人に夜間外出禁止令)
2016年3月 那覇市で準強姦事件(軍人の那覇市への夜間の出入りを禁止)
2016年5月 うるま市で女性の死体遺棄容疑の軍属を逮捕(1カ月の「喪」、
沖縄の軍人や軍属とその家族の夜間外出を制限、飲酒は家や基地内のみの「綱紀粛正」)
2016年6月(服喪期間中)米海軍兵が飲酒運転で嘉手納町の国道を逆走し、3人が重軽傷。

元米軍属、殺意否認し黙秘 沖縄・女性殺害初公判
朝日新聞 2017.11.16 http://www.asahi.com/articles/ASKCH3QY1KCHTPOB001.html

米兵による強盗殺人、賠償額4割で示談 差額は日本政府
朝日新聞
http://www.asahi.com/articles/ASKCK4Q44KCKULOB00P.html

知事「良き隣人と言えず」飲酒死亡事故に抗議
米軍トップ謝罪「努力足りず」 – 琉球新報
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-616884.html

米兵が飲酒運転で死亡事故、沖縄県知事「何ら信用できない」
TBSニュース http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3216561.html

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『善き隣人』http://noraneko-kambei.blog.so-net.ne.jp/2016-05-20-1
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良きニンジン
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在沖米軍トップ、再発防止策の成果を強調(16日)
「大きく」とは言っていないが


元米軍属、殺意否認し黙秘 沖縄・女性殺害初公判(16日)
朝日新聞 http://www.asahi.com/articles/ASKCH3QY1KCHTPOB001.html

良き隣人

コメント

  1. 谷口恵梨香 より:

    興味深く読ませていただきました。
    私は、米軍が傲慢なのは、結局日本政府がそれを許しているからだと思います。
    新しい日米外交を切り拓く、という本を読んでますますそのように思うようになりました。結局、日本政府が不平等な安保条約を維持したがっているんですよ(政府にとって、難しくて骨の折れる条約改正よりも沖縄を犠牲にする方がラクだから)それで、現場の米軍は傲慢になっていく。
    ですから、現場の米軍に不満をいうよりも、アメリカ議会に問題になっていることをアピールしなければならないのだ、と強く感じました。

  2. noraneko-kambei より:

    お言葉を大変ありがとうございました。
    「米軍が傲慢なのは、結局日本政府がそれを許しているから」
    「日本政府が不平等な安保条約を維持したがっている」
    私も全くその通りだと思います。「それで、現場の米軍は傲慢になっていく。」ほんとですよね。
    20年前にワシントンで議員や議員スタッフと会ったことがあります。
    「アメリカ軍は良き隣人ではない」と具体的に説明すると「聞き捨てならない。よくぞ言ってくれた、よくぞはるばるやって来てくれた」という反応。「良き隣人」というのは聖書にある言葉で、これを使うと心あるアメリカ人は耳を傾けます。「良き隣人ではない」と言われるとぎくっとするのです。「アメリカ議会に問題になっていることをアピールしなければならない」まさにそれです。猿田さんの新外交フォーラムなどがやり始めておられるのではないかと思います。
     もう一つ、アメリカ人として建前上、聞き捨てならないはずのことばが「二重基準」(ダブルスタンダード)です。対日本と対欧州でアメリカは二重基準じゃないか!と突っ込めば、彼らも守勢に回されます。これも20年前、NY市立大で発表を日本の先生がされたとき私は「double standard」と言う言葉をたくさん使って通訳したところ、シンポのあとプエルトリコ系の学生達が集まって来て、人ごととは思えない、共に闘おうと熱く語ったのを覚えています。これまたギクっとする言葉なのです。