現職・玉城デニーが呼びかけていた通り
「沖縄県の経済は停滞などしていない。しっかりと成長しています」
だったのだが、経済が争点と言われた沖縄県知事選、蓋を開けてみたら
過去最多の得票差で自民の推す新人・古謝玄太の当選。
基地反対より経済を良くしてくれ、所得を上げてくれということで
古謝玄太に票が集まったと、メディアの解説である。
「国を悪者にして、あるいは大企業、県外の資本、こうしたところを悪者にして、沖縄の暮らしが良くならないと嘆くのは簡単だが、それでは沖縄は変わらない。誰かのせいにして、今をあきらめるのはもうやめましょう」(古謝玄太、8月27日の出陣式で)
しかし、沖縄県民の生活が苦しいのを、玉城デニーの政策や反基地の姿勢や
それゆえに削減される振興予算のせいにすることはできない。
なぜなら、玉城県政で経済は好調だったのだから。
観光客数とか税収とか県の予算とか、記録的な伸びだった。
賃金が伸びない、生活が楽ではないというのは、保守県政においても同じ、
振興予算が増えても同じだった。沖縄が抱える経済の構造的な問題があるからだ。
玉城デニーはむしろ県民生活や中小企業(沖縄の企業の9割近く)を支える政策に取り組んでいた(給食無償化とか低所得家庭の子供の通学費援助とか、保険料値上がりへの抵抗とか中小企業向けの低利子融資とか)。
コロナ禍後に沖縄県の経済はV字回復、
中学卒業までのこども医療費の窓口無料化、
中学生の学校給食費の2分の1相当額補助など2期8年の実績。
一方、古謝弦太の「10年で手取り2倍」「所得2倍」といった公約は絵に描いた餅。
生活が苦しい県民に非現実的な期待を抱かせただけだろう。
なぜなら、所得2倍だなんて、達成するには年7%〜8%の経済成長を
向こう10年、毎年続けなくてはいけないというのだから。
明らかに実現不可能な数字。
古謝県政で県民の生活はそんなに劇的に良くなるどころか、
かえって悪くなる可能性の方が大きい。
玉城知事が進めてきた県民生活支援策は少なくともその一部が
古謝新知事によって打ち切られるだろうし、
保守県政だろうが革新だろうがオール沖縄だろうが、
振興予算や「中央との太いパイプ」なんかより、
他の外的な事象(イラン戦争、ホルムズ海峡、世界経済、などなど)
の影響の方がもっと大きいからである。
で、そちらも見通しはというと、全くもって明るくない。
世界はさらなる混沌に向かいつつある。
経済や安全保障の情勢もそうだが
温暖化など地球環境もいよいよおかしくなってきた。
戦争も起きれば、激甚災害も起きるだろう。
古謝県政となることで高市政権は
自衛隊のミサイル配備と南西諸島の軍事要塞化をズカズカどんどん推し進め、
いよいよ戦争に突き進む。。
↑熊本市の陸上自衛隊・建軍駐屯地(共同通信)
「沖縄の経済をさらに強く前進させて行きます」と玉城デニーだったが
させてもらえなかった。。
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「露骨すぎる」「政治の具か」 古謝氏当選で急浮上する、沖縄振興予算増額 県は困惑【沖縄知事選2026】 2026年09月15日 琉球新報 https://ryukyushimpo.jp/politics/entry-5512218.html
古謝玄太の当選を受け、さっそく政府が沖縄振興予算を3,000億円超えに
というニュースが注目されているようだが、これまでの額を調べてみると、
振興予算そのものの増減で沖縄経済や県民の生活が良くなったりすることもなく、
保守系の県政が予算をたくさんもらったからといって
それで経済が好調になるということもない、
ということがわかる。
それよりか、その時々の外的な要因ーー
バブル崩壊だの、リーマンショックだの、観光ブーム、コロナ禍、円安、物価高騰、、
といったことの影響のほうがよほど大きいのである。
だが、事はそう単純なものでもなく、
沖縄振興予算(全国で沖縄だけは各省庁に分散せず内閣府で一括計上)ーー
その中には使い道を県のほうで自由に決められる一括交付金というのがあって、
これを政府は増やしたり減らしたりしており、
その増減のほうが県政には影響が大きいのではないか?
振興予算に占めるその割合を調節しながら
県政をいじめたり手なずけたりしているのではないか?
と思えてくるのである。
一括交付金というのはもともと民主党政権が始めたもので、
沖縄を分断するようなことに使う意図はそもそもなかったものと思うが、
自民党政権がそういう使い方をあからさまにやり始めたのだ。
それは、安倍晋三の時からである。
基地を容認する保守系の知事には振興予算のうち
県が自由に使途を決められるこの一括交付金の割合を増やし(アメ)、
基地に反対するオール沖縄系の知事にはそれを減らすのだ(ムチ)。
しかし、振興予算が増えたからって、必ずしもそれによって県の経済が好転するとか、
県民のふところが豊かになる、生活が楽になるとは限らない。
それは、過去の保守県政の例でも分かることだ。
さらには、特定事業推進費なるものも新たに設けられている。
これは県を飛び越えて国から直接、市町村に配られる予算。
〈玉城デニー氏「苦戦」のカオス沖縄知事選〉“陰謀論”動画、知事バッシングAI映像、奇妙な立候補取り下げ……現地記者が見た“異様な選挙戦”
9/10 集英社 https://shueisha.online/articles/-/258612
のら猫 寛兵衛:今回の知事選で古謝弦太があれだけの票差で当選したことが
いまだによく理解できていない。沖縄の有権者の気持ちがよくわからない。
いろんな人に聞いたり記事をよんだり、検索したり、、したのだが。
振興予算が増やされても減らされても、
県民の生活はそれに合わせて良くなったり悪くなったりするものではない。
世界経済や国内の動向とか、その時々の外的な要因の方が大きい、、
玉城デニーはよくやっていた、経済指標とか税収とか予算額とか観光客数とか記録的、
弱者救済、中小企業対策、色々やって、地域外交で平和や経済の促進もやってた、、
そう私が言うと、物価高騰は沖縄大変なんだ、生活苦しいんだと返され、、
でも、古謝弦太になって振興予算が増えたりしても、状況が良くなるとも思えない、
それに所得や手取りが2倍だなんて、実現するわけないし、なんて言うと、
いや、振興予算でも一括交付金とかさらには
特定振興予算といって県知事の頭越しに市町村に届く金もあるし、、
基地に反対しない知事なら、政府からそのあたりを増やされ、、などなど言われ、、、
でもそういう予算だってインフラ中心に使うんだろうからお金は県外に流れるもので、
県民のふところにはそんなに影響ないのではないか?
要するに、県政が保守だろうが革新だろうが、沖縄の構造的な問題は同じなのだから、
と思うのだ。なぜ古謝を選んだ?
やはりデマとか誹謗中傷が効果上げたのか?そんなのや、池田勇人じゃあるまいし、
古謝弦太の所得倍増公約を信じるほど沖縄の有権者は騙されやすいのか?
なにしろ今井絵理子なんかに入れる人がいたりするんだし。。
いくら玉城県政のいろんな数字が記録的でも、
インフレ、物価の高騰は厳しく、生活は苦しく?、、
という普通でない精神状態?
そこへ過激なSNSの嵐が押し寄せ、、古謝に入れた、、?
いずれにせよ、とにかくよく理解できないでいるのだ。
曽倉 哲:確かに県政の(保守か革新か)が変わっても、振興予算の増減があっても、
沖縄の構造的な問題や、より影響の大きい世界経済の状況が変わるわけではないし、
一括交付金やインフラ予算の多くは県外のゼネコンに還流して、
県民の可処分所得の増加には直結しにくいという構造も変わりません。
それでも、古謝弦太氏は約14万票という歴史的大差(史上最多得票の42万票)で玉城デニー氏を下しました。これは要するに、沖縄の有権者の深い「諦念」(あきらめ)があったということではないでしょうか。
最大の要因は、オール沖縄が政府と法廷闘争や対立を12年間続けても、
結果として何も止められなかったということでしょう。
のら猫:あれ?基地じゃなくて、経済で決まった選挙じゃなかったの?みんな経済って言うんだよ?
哲:基地で最高裁まで行っても負ける、、いくら反対しても、政府による「代執行」で辺野古の工事は続く。県民には、玉城知事がいくら正論を叫んで反対しても、国は工事を止めない、このまま対立を続けても、普天間は返らず、時間だけが過ぎていく、、
そんな無力感が漂っていたんじゃないかな。
「辺野古」をいちばんの問題に考える有権者は約21%になった。半減ですよ。
ここは一度リセットして「実利」に舵を、と割り切った、といったところでは?
のら猫:しかし、実利も何も、10年で所得2倍なんてできるわけがない。
哲:それでも票が集まったのは、そういう公約を字句通りに信じたと言うより、
新顔に対する漠然とした期待でしょう。何かが変わるかもしれないという。
多くの県民の目からすると、玉城デニーの魅力、輝きがいつしか褪せてしまっていた。
そして、古謝氏が新鮮に映った。
デニー県政が弱者救済や中小企業対策に力を入れていたのは、その通りですが、
それでも自分の生活が変わらないのなら、毎日の生活が苦しい人たちからすれば、
物価高騰の生活への打撃は本土以上に深刻だし、
一度国とパイプのある若い人に県政を任せて、国から直接、支援してもらったり、産業育成なんかを呼び込んでもらうしかないという、藁をも掴む思いの選択だったのでは?
世代間の断絶も際立ちました。20代、30代の7割以上が古謝氏に投票しています。
玉城デニー氏が過半数を維持できたのは70代以上だけでした。
復帰前の苦しさを知る世代にとって基地問題はアイデンティティそのものですが、
若い世代にとってはいま目の前にある生活とか仕事とか育児とかがすべてです。
42歳で「初めての本土復帰後生まれ」という若さと、元総務官僚としての実務的なイメージの古謝氏。この人なら沖縄の閉塞感を打破してくれそう。そう思えたのですよ。
確かに、SNS上で生成AIのフェイク画像や、候補者のスタンスを歪めるデマや誹謗中傷が飛び交ったのは事実です。
そして、オール沖縄の足元を大きく揺るがして象徴的だったのが、3月の転覆事故です。ヘリ基地反対協議会の所有する船が辺野古沖で転覆し、
修学旅行(平和学習)で乗っていた高校生1人と船長が亡くなりました。
これが、オール沖縄のイメージの失墜に拍車をかけたことは否めません。
オール沖縄で10年以上国と戦ってきたけど、生活は苦しいままで、基地も止まらない。
だったら、国と協力して実利を取る方向に舵を切ってみよう、、
ある種の疲れと現実主義かな。
のら猫:玉城デニーが、経済や県民生活そっちのけで基地問題にかかりきりだった、
というならそれも分かるかもしれないが、経済は好調だった、生活は苦しくても。
しかし、沖縄経済の構造が変わらない以上、基地を認める知事になって生活が良くなるとも思えない。
過去のいろんな県政のデータを見ても、振興予算が増えたからといって
県民の生活が良くなるとは言えない。
そして玉城県政は、健闘していた、、

(沖縄県や内閣府のサイト等から作成。年度の境目などで不明確なところもあり、
表の数字は大まかな目安として掲げておく)
哲:数字はだいたいそんな感じでしょう。
そして、玉城県政は決して経済をほったらかしにしていたわけではなく、
税収や県予算は過去最高、観光客数もV字回復で過去最高(ハワイを抜いている)、
弱者救済や子育て支援などでも成果を上げていました。
振興予算や一括交付金がどんどん削られるという凄まじいいじめや嫌がらせの中でも、健闘してました。
それでも、なぜ、有権者は古謝弦太氏を選んだのか。
それは、県民が心理的にも追い詰められていたからでしょう。
もっと言えば、自分の生活の苦しさを県政のせいにしたい、
玉城デニーをスケープゴートにしたいという心理が働いたということでしょう。
沖縄県民は、長年、国と対立し、抵抗し続け、エネルギーを消耗してきました。
翁長知事、玉城知事の12年間は、その闘争のピークでした。しかし、勝てない相手と戦い続けることの精神的なストレスというか疲弊というか、きっとそれもピークだったんですよ。
政府が一括交付金を削り、特定事業推進費を増やすという、いじめというか、分断や揺さぶりをしかける中、県民には、国と戦っている限り、沖縄はじわじわと兵糧攻めにされ、苦しくなるばかりなのではないかという空気やストレスが生まれていったのではないでしょうか。
古謝知事になれば生活が良くなると信じ込んだというよりは、国と戦う知事を支え続けることの精神的重圧から、もういい加減、楽になりたいという、ある種、解放感を求めたというか、逃避したい心理というか、そう言うものが生まれて、そこで、玉城氏のせいにして、古謝氏を選んだと。
玉城知事が取り組んだ地域外交(アジア諸国との独自の交流)や国連でのスピーチも、
「知事は自分たち県民の生活よりも、イデオロギーや国際政治ばかりに目を向けてる」
と思えてくるよう、対立陣営やネット世論にうまく利用されてしまったのです。
のら猫: その心理分析、これまで聞いたいろんな解説よりよほど腑に落ちるかも。
哲:政府という大きな権力に対し尊厳とアイデンティティと正義を掲げて全力で戦い、叫び続けた末に、疲れてしまって、ああ、ここらで一息つきたいという限界点だったのかもしれません。もういい、という。
のら猫: 玉城デニーはそういう逃避心理の生け贄にされた。
哲:そう思います。古謝氏の圧倒的勝利は、ある種の心理的逃避ですよ。
その生け贄(スケープゴート)にされてしまったのですよ。
のら猫:でも生け贄にしたというのは皮肉なことだね。それで、もう誰かのせいにするのはやめましょうと言う古謝弦太を選んだんだから。反基地や玉城デニーや架空の「親・中国」のせいにして。
哲:特に親・中国というデマは、中国を脅威に感じる今の安全保障環境において、効果覿面でした。
「現職知事が親中派だから危険なのだ。彼を排除すれば安心だ」という
「わかりやすい敵」を仕立て上げたプロパガンダは、不安を抱える大衆の心に
深く突き刺さってしまいました。
「生け贄」を捧げることで、人々は一時的な安心感や「これで変わるかもしれない」という全能感、万能感を手にするんです。
のら猫:だとしても、沖縄の物価高も、基地の存在も、中国との問題も、目先おそらく何一つ解決しないだろうね。
哲:はい。有権者が今度は「古謝氏のせいにし始める」日は、そう遠くないのかもしれません。
のら猫: 私も古謝が県民に疎まれる日はそう遠くないと思うよ。
インフレはそう簡単には収まらない。ハイパーインフレの懸念すらあるくらいだし。
金利を上げても円安は収まらないようだし、イラン戦争は泥沼化してるかもしれない。
ウクライナ戦争と合体しそうな兆し(ウクライナ軍がカスピ海でロシアの輸送船を攻撃)すらある。
哲:これまでは「デニー知事が国と対立しているから経済が良くならない」と言い訳できましたが、今や国とパイプを持つ保守の知事になりました。これでインフレが収まらず生活苦が続けば、有権者の不満は新知事へと向かうことになります。
ウクライナのドローン攻撃はロシアとイランの軍事的協力関係(カスピ海の兵器輸送ルート)を叩こうとしてのものですが、そんな風に戦域が拡大するとエネルギー供給の不安や世界的な物資の供給網の混乱がさらに広がります。
のら猫:古謝新知事は、言い訳を言おうにも言えずに(もう誰かのせいにするのはよそうと自分から言った手前、、)行き詰まってしまいそう。手取り2倍とか所得2倍なんて大風呂敷が「大ボラ吹きやがって」と本人に跳ね返って来そう。それと、いつまでも反基地をやってても埒があかないという県民の閉塞感を言うなら、いつまで経っても終わらない辺野古の埋め立て工事もブーメランになりそう。こんなことの見返りに、効果のない予算を増やされても、、と。
政府も手詰まりになるのでは?県の頭越しに増やし続けた特定事業推進費、これをさらに増やし続けたら知事が不満でしょうし、かといって減らしたら市町村が不満。県を分断する術も国はうまく使えなくなるのでは?
いずれにせよ県民の生活は良くならない、何て無能な知事だと、今度はみんなから嫌われるかもしれないね。
哲:そうですね。国と握ったところで、「マヨネーズ状」とも言われる辺野古の軟弱地盤の埋め立て工事はいつまでも終わらない。住宅地のど真ん中という危険な普天間もそのまま。最初の合意からもう30年?あの時は5年から7年で普天間基地移設・返還とか言ってたのに。その「代替施設」「移設先」たる辺野古沖が、完成のメドも立たない。
そして経済も好転しないとなると、「なんだ、結局、保守にしても埒があかないじゃないか」というブーメランが、いつか必ず新知事と政府を襲うでしょうね。
のら猫:過去を振り返れば、保守系・仲井真知事の例があるよ。県民の掌返し。
あの頃は2009年の鳩山首相の「最低でも県外」でもって沖縄は舞い上がっていたから、
自民党だって沖縄では辺野古反対を掲げないことには当選できないという雰囲気。
仲井真弘多(古謝玄太と同じ元・官僚)も保守系ながら辺野古反対を公約にして知事になったんだけど、2013年に安倍晋三から振興予算の大幅増加を持ちかけられて辺野古容認に転じてしまった。いやその逆かな?辺野古容認を自分から持ちかけて、その条件として振興予算の大幅増額を勝ち取ったのか?
いずれにせよ2014年度は振興予算が一挙に3,501億円に跳ね上がる。
仲井真が辺野古容認に転じて。
しかしこれがいかにも沖縄が安倍から札束でほっぺたを引っぱたかれたような感じで、
仲井真知事は県民の怒りを買い、オール沖縄の躍進につながったという歴史。
哲:当時の振興予算はこんな感じです。
2006年度 2,720億円
2007年度 2,642億円
2008年度 2,551億円
2009年度 2,447億円
2010年度 2,298億円
2011年度 2,301億円
2012年度 2,937億円
2013年度 3,001億円
2014年度 3,501億円
仲井真知事(2006-2014)の頃は財政再建の波が押し寄せて沖縄振興予算も削られて
2009年からは民主党政権で、例の「仕分け」というやつでまた削られ。
でも、民主党政権は2012年から一括交付金というのを始めるんですよ。
県が使い道を決める予算。市町村と協議して。
それを振興予算の中で増やしていくんだと。沖縄に優しくしようとしたわけですね。
のら猫:ところがそれを沖縄へのアメとムチとして悪用?し始めたのが、これまた安倍晋三だよね。

表は内閣府資料等を基に作成(当初予算ベース、2026年度は政府案)
2014年は振興予算が3,501億円に跳ね上がったんだけど、
その半分が県に使い道の決定権がある一括交付金だった。
玉城デニーに減らし続けた振興予算を古謝当選でまた3,000億円台に戻すというんで
「露骨」だなんて見出しの記事もあるけど、このときの仲井真に対する気前良さこそ
露骨だよね。
さらにさらに、2019年に今度は特定事業推進費というのを始める。これも安倍晋三。
沖縄振興予算の一部なんだけど、県の頭越しに国から直接、市町村に分配する。
これまた、露骨もいいとこ。
これを使って、沖縄を県と市町村で分断。沖縄は植民地かって。分断統治だ。
まさに、オール沖縄を始めた翁長雄志が言っていた「基地をはさんで沖縄人同士がやり合って」というやつ。
上の表を見てご覧よ。自民党政権による玉城デニーいじめがいかに凄まじかったか。
振興予算は最初の3年間こそ仲井真知事への約束が残っていて3,000億円台だったが、
その期間が過ぎると2,600億円台にガクンと落ちる。
一括交付金もどんどん減らされ最後は仲井真知事のときの半分以下。
振興予算に占める一括交付金の割合は2013年の53.7%から2025年の27.3%に減少。
その一方で玉城知事を介さずに直接市町村に届ける特定事業推進費なるものを創設し、
年々それをじわじわ増やしてきた。
こんな玉城いじめもあったものか!
それを古謝玄太は、話をすり替え、
玉城県政が <政府と対立する姿勢だから、交渉力がないから、予算を削減されている>
てなふうに言ったんだよ!誰かのせいにするのはもうやめようと言いながら。
哲:そうやって、玉城知事をスケープゴートにしたんですよ。
のら猫:誰かのせいにするのはやめましょう、というのは、政府批判はやめましょう、
ということのようだね。
玉城デニーが「基地に反対」だからこそ政府は「露骨に」予算削減でいじめてるのに、
玉城の「交渉力のなさ」が予算削減の原因だというんだからね。。
玉城を生け贄に、これからは政府に尻尾を振って、予算を増やしてもらいましょう、
てか。。そして、政府も喜んでエサをあげる、という関係。
そしてそれを知事の「交渉力」が優れているから、という物語に仕立て上げるわけだ。
古謝玄太になって、この振興予算とか一括交付金の割合とか、この辺がどう変わるか、見ものだよ。
何事も師・安倍晋三の上を行く高市早苗のことだから、、、
哲:アメをたっぷり、、
のら猫:玉城デニーには誹謗中傷の雨あられ、古謝玄太には「アメとムチ」のほうの
アメあられ。。
哲:さっそくおいでなすってますしね。政府、沖縄振興予算の3,000億円台への積み増しを調整へ、というニュース。当選の翌日ですからね。
しかし、今回の選挙で有権者は古謝・新知事を選んで、国との対立という目先のストレスからは逃れ、国からの振興予算も増やしてもらえるのかもしれませんが、
構造が変わらない以上、生活は良くならず、基地問題も終わらない。
のら猫:普天間返還は最短で2036年?費用は3500億円から9300億円に膨張!
などと言われるようになってきているが、アメリカからは、
辺野古の滑走路は短すぎて普天間の代替にはならない、日本からは別の場所にもっと長い新しい滑走路を提供してもらわなければならない、その間、普天間は返還できない、
などという文書が出てきた。あちゃあ!
じゃあ、何のために辺野古沖を埋め立ててるんだ?!
別の滑走路って、どこに作るの!!??ってことになってきた。
しかし政府は「日米間に齟齬はない」という。そこがおかしい辺野古沖。
哲:古謝県政でまず私が注目したいのは、県民の生活に関わる公約が、
今後どこまで実現するかということです。
「10年で県民所得倍増」今の1人当たり県民所得・約231万5千円を500万円以上に。
それを中小企業のDX化・AI導入、「新5K経済」(観光(の高付加価値化)、健康、環境、海洋、企業)の育成で経済規模を拡大、などで達成するとしてますが。
県民所得が2倍で手取りも2倍というのは数字が合わないとつっこまれて、
それは、所得が2倍になった上に、様々な無償化や社会保険料の引き下げが起こると、実質的には手取りも2倍になっているということなんだと古謝氏は説明しました。
そして子育て支援予算の倍増 、保育料、給食費などの無償化、社会保険料引き下げで可処分所得を増やす、という説明。1期目の4年間で7%の経済成長を目指すんだと。
のら猫:確か、TSMC(熊本にも進出している台湾の半導体メーカー)の大規模工場を国と協力して誘致するとも言っているよね。これを実現したら県民所得はグンと伸びるかも。。これまで沖縄に製造業はあまりなかった。しかも世界最大手のTSMCなら。。
哲:生活が楽になるかという点では、振興予算の総額が増えても一括交付金の割合が今のまま27%台の低さなら、県が自由に子育てや給食無償化に回せる予算はそんなに増えない。政府が直接配る特定事業推進費も、どの市町村のどの事業に配られるのか、配分の中身を見ないとまだ判断できませんが、こういうのが実行に移されて、成果をあげるかどうかですね。
かつて多くの県民に愛された玉城デニー氏が、生け贄にされて去って行くように、
県民が古謝玄太に「騙された」と気づいたら、公約が絵空事だったと思い知ったら、
今度は、期待を集めていたはずの若き保守系知事が「期待外れの無能な男」として、
みんなから疎まれ始める。。
のら猫: こうなると国と県も共倒れだね。そしてそれは日中関係がいよいよ抜き差しならなくなってゆく中で起きるのではないだろうか。中国が台湾の併合に近々動くのでは?それを抑止するだけの力も余裕もないトランプ・アメリカ(イラン戦争で手一杯、中間選挙もありアメリカ国内もいよいよ混乱)の隙をついて。高市首相は「台湾有事は日本有事」と言ってしまった手前、飛んで火に入る運命。発言撤回しようとしないし。
しかし、アメリカは助けに来ることができず。日本はそれまでの時間稼ぎ、、
いつか来た道だよ、この「時間稼ぎ」と言うのは。
本土決戦の時間稼ぎに沖縄が「捨て石」にされた歴史だ。
国と沖縄が共倒れするのはその時だ。もちろん本土、そして我が熊本なんかも沖縄の自衛隊の司令塔(西部方面隊総監部)がある上、ミサイルまで配備されてしまったから、同じこと。東京やアメリカの捨て石。
哲:確かに政府は、沖縄などで進める日本の抑止力強化は、勝つことが目的ではない、アメリカ軍が来るまでの時間稼ぎだという考え方です。そして高市総理は「継戦能力」を高めるとまで言い始めています。彼女には以前「戦闘員は申し訳ないですけど、最後まで戦ってもらいます」という言葉もありました。やはり、いつか来た道ですね。
のら猫:国(高市政権)との協調路線をとってしまった新知事は、国の進める南西諸島の軍事要塞化に逆らえなくなっている。経済振興というアメと引き換えに、有事の際に「盾」となることを受け入れてしまった形だからね。
哲:でもそれは、アメをもらってる知事でも、ムチを振るわれている知事でも同じでしょう。有事の際に「盾」にされるというのは。これはもう有無を言わせないわけですよ、高市首相。
のら猫:今、アメリカでトランプに色目使ってる最中だけどね。
哲:これから我々はどのような声を上げていくべきなんでしょうか。
のら猫::その時に気づいても手遅れだろうが、そこまで行けばみんな気がつくだろう。
自民党や高市早苗の抑止力一辺倒、アメリカ一辺倒は間違いだった!と。
そして、玉城デニーがやってたような地域外交、善隣外交こそが、欠けていたんだと。
我々がこれからすべきなのは、そのことを、手遅れになる前に、
今のうちから少しでも多くの人に分かってもらうことではないだろうか。
哲:抑止力一辺倒の危うさと、軍事的対立を未然に防ぐための対話や外交(善隣外交)の重要性は、まさにその通りですね。安全保障を考える上で極めて本質的で、歴史の教訓に深く根ざした視点ですよ。
軍事的な抑止力(軍備の増強や同盟の強化)も、それだけでは相手との不信感や緊張を高めるだけで、安全保障のジレンマになって、かえって衝突へと突き進むというリスクを常に孕んでいます。取り返しのつかない事態(有事)を避けるためには、そのための外交努力が絶対に欠かせませんね。
その意味で、玉城デニー前知事らが模索した独自の「地域外交」や平和発信は、単なる理想論ではなくて、軍事的な最前線にされかねない地域だからこそ戦争を起こさないために体を張って模索したもう一つの安全保障であったと言えます。
この「軍事と外交」の両方が必要だということの重要性を、周囲の人やより広い社会へ届けていく上で、どのような語り口や切り口であれば、イデオロギーを越えて多くの人の心に響くんでしょうね?寛兵衛さんは、日頃どんなふうに考えているの?
のら猫:平和を説くとサヨクとか言われますが、私は保守的で自分では世の右翼以上に右翼だと思ってる(クリスマスなんか祝わないし、カタカナ英語使わないよう努めている。相撲の力士の四股名が音読みばっかりになるのを憂えたり)そう言う人間が平和を説いてもいいのではと思っているよ。
今の総理大臣は、自分が生まれていなかった時代のことは反省しない、反省しようがないなどと発言した。菅義偉(沖縄の振興予算と基地は「リンクしている」と口を滑らせたことがある人だけど)ーー彼も自分は戦後の人間だから歴史の話を持ち出されても困ると沖縄県知事に言っていた。
でも、少しでも歴史をかじった人なら知ってるだろうけど、たとえば戦艦大和ができたとき、主砲は世界一射程が長くて、自分たちに敵の弾は届かないが敵にはこっちの弾が届くと豪語していた(アウトレンジ)。向かう所、敵なしだと。いや、戦艦大和にケチつけてるんじゃないよ。すごいもの作った、日本人スゴイって思うよ。ところが敵だって技術を進歩させるわけだよ。結局は日本の自称「不沈艦」も沈んだんだよ。
それと同じで、今、熊本のミサイルは「スタンドオフ」(敵の射程外)だから大丈夫とか言うけども、相手の技術も日進月歩。じきに敵の射程も伸びてくるよ。中国にはアメリカなんかもう勝てないと国防長官が机上演習、連戦連敗を告白しているほどだし(『中国に「連戦連敗」アメリカが認め始めた軍事の劣勢』 https://noraneko-kambei.com/2026/01/17/14116/)。
それに、いくら沖縄から九州までを軍事要塞にしても無理だ。
日本は原発を55基もこの狭い国土に抱えている。資源も限られ、エネルギーや食糧(カロリーで自給率37%、飼料や肥料まで含めれば10%)もすぐ底をつく。
戦争なんてとてもできっこない国なんだよ、一億総玉砕のつもりなら話は別だけど。
という、そんな切り口で話を広めたいね。
哲:今のやり方では我が国が滅びる(一億総玉砕になる)という保守としてのリアリズム。そこから平和を説く。非戦、不戦を説く。
のら猫:右翼は太平洋戦争を美化するけど、国力の圧倒的な差があったのにアメリカを相手に戦争をしたのは間違いだったという論点もいいかと思うよ。保守派や、玉城デニーを誹謗中傷するような人たちは、日本の過去の戦争を否定すると反発するから、開国して富国強兵をして帝国主義に染まって中国を侵略しロシアややがてアメリカとの戦争に突き進んだ歴史は、全否定はしない、当時の日本人としては、やらなければやられるという中で良く頑張った、優秀であったと評価する、しかしそれは限定的な評価であって、全否定はしないということ。その時代に平和思想とかその手立てまで考えついていたのなら、日本人、もっと優秀だったと言えるだろうが、そこまでは行かなかったと。
その上で、新庄健吉という日本のスパイ、アメリカでアメリカの国力を調べて本国にいかにアメリカが桁外れに大きな国力を持った国か、こんなところと戦争なんてできない、という情報を送り続けた人がいた、しかし、軍はそれを握りつぶした、といった話をするのもいい。
今、同じような情報を中国に関して握り潰して聞く耳を持たないのが、高市早苗を始め自民党なんかの政治家だよ。あるいは、彼らを支持してる日本人だよ。今は、新庄健吉がスパイしたアメリカを、中国に置き換えて考えてみればいいのだ。今、一人でも多くの新庄健吉みたいなことを言う人が必要だろう。当時は、ドイツがすごい、ヒットラーがすごいと、日本はドイツ一辺倒、ドイツと組んでさえいれば世界は自分たちのものと、松岡洋右(外相)とか大島浩(駐独大使)とかは思ったのだよ。今のアメリカ一辺倒の高市早苗と同じ。だから、当時のアメリカを今の中国に、当時のヒットラーのドイツを今のトランプのアメリカに置き換えて考えたらいいだけのこと。
哲:新庄健吉という軍人は、アメリカの工業力、経済力を詳しく分析して、日米が戦争を続けるためには、アメリカの損害100%に対し、日本の損害を常に5%以内に抑え続けなければ国力比を維持できない(つまり、絶対に勝てない)という絶望的な報告を本国に送り続けました。
しかし当時の軍部(服部卓四郎や辻政信ら強硬派)は、「アメリカ人は精神力が弱い」「大和魂があれば勝てる」といった思い込みや願望やイデオロギーを優先し、新庄の冷静な分析を握りつぶして破滅へと突き進んだのです。
今、中国の圧倒的な国力、経済規模、科学技術の進歩、軍事的な物量を前にして、日米同盟(アメリカ一辺倒)さえあれば絶対に抑止できると声高に叫び、不都合なデータを直視しようとしない政治家たちの姿は、まさに当時の精神論への回帰、そのものです。
必要なのは二度と国を滅ぼさないための、歴史に学ぶ、歴史を反省する理性的な防衛論ですね。
それを、どう伝えますか。
のら猫: 私はブログやSNS媒体を使って発信するのみ。少しは広まるかもしれん(笑)。熊本と沖縄を繋げるという視点を持とうとも思っている。これはあまり他にないだろうし。
哲:確かに「熊本と沖縄を繋げる」という話は、あまり聞かないです。今の安全保障の急所を突くものになるかもしれません。
陸上自衛隊の西部方面総監部(健軍駐屯地)を抱え、南西諸島防衛の後方支援・司令塔となる熊本と、物理的な最前線として要塞化が進む沖縄。この二つは、有事の際に同時に最初の標的(捨て石)になり得る運命共同体です。司令塔(熊本)と最前線(沖縄)という不可分の構造ですよ。
のら猫:いや、熊本にはミサイルも配備されたし、ともに最前線だよ。
気がつけば、司令塔と反撃(敵地攻撃)拠点を兼ね備える軍都にぐんと格上げ。。
中国の沿岸部にも届く1,000キロ射程の打撃力(25式地対艦誘導弾)。。
敵からすれば真っ先に破壊したい高・攻撃価値の町になっておるのだ。
政府は敵がこちらを攻撃する不可逆的な動きに着手した気配を察知し
その刹那にミサイルを発射すると言っている(憲法の専守防衛からの逸脱や
先制攻撃を禁じる国際法を逃れるための苦しい理屈だ)
じゃあ具体的にどんなことに着手したらその「気配」とやらなんだ?と聞くと
それは敵に手の内を明かすことになるから答えられない、と来る。。
(でもこれ、答えが分からなくて答えられないんじゃないのか)
しかし、あちらにしても、叩かれる前に叩け!なんだよ。
そして自衛隊のミサイル、熊本では別に健軍駐屯地にずっと置いておくわけではない、
県内いろんんなところに移動するから大丈夫って言うんだけど、おいおいおい、
それって県内いたるところがそのうち敵の攻撃対象になるってことだろ!
哲:えらいことになってきましたね。そういう話、また次回にしましょう。
のら猫:政府による基地と予算のいわゆる「リンク」。それを使っての沖縄の分断。
それによって沖縄がねじ伏せられたのが今回の選挙だったと思う。
日本軍は沖縄人を殺したわけじゃないなんて言う参政党の神谷代表なんかと一緒に遊説してた候補に入れたんだから。
とにかくこれまでのことは玉城とその反基地の姿勢のせいにして、県政の再出発。それが今回の選挙。それが古謝のいう「刷新」の正体でしょう。
哲:それと、本土の選挙でも吹き荒れたインターネット空間の誹謗中傷、デマや工作。翼賛化する政治。そういうものの波が沖縄にも押し寄せた、という選挙でしたね。
のら猫:その現象に関しても、私は思うところがあって、またの機会に話しましょう。
一挙に10倍増しを政府が要求する「広報予算」とかが関係してくる。
以前書き始めた「エプスタインが日本を襲う」も。。

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