再生可能エネルギー革命
2013年の世界の全発電量に占める再生可能エネルギーの割合は
水力発電を含めて22.1%。
(水力を除き、太陽光・風力など代替エネルギーだけだと5.7%)。
http://www.ren21.net/REN21Activities/GlobalStatusReport.aspx
(「自然エネルギー世界白書2014年版」。21世紀のための自然エネルギー政策ネットワーク 「REN21」が6月に発表。)
日本は水力を含めて11%。水力を除くと2.2%だ。
今後の目標としては、水力を含めた今の11%を、
2020年に15%、1030年に20~30%などと経産省ではささやかれているらしい。
ところがである。
太陽の季節
と言おうか 太陽がいっぱい
と言おうか
1年でいちばん日の長い今年6月のことだ。
ドイツの太陽光発電が瞬間値で国の全発電量の50%を超えた!
ドイツのほか、設置も増え、陽光にも恵まれた6月の欧州は、あちこちで記録。。
イギリスでは1月から3月、水力を含む再生可能エネルギーで発電量のほぼ20%を占めた。
風力が10%を超えたが、太陽光の発電能力は去年から倍増。あと1年のうちにまた倍増との予測。じきにシェアは30%~40%だろうという。
夏至の時期、記録は出易かったろうが、脱原発(というか脱脱脱原発)のドイツは
6月9日に太陽光による発電量の割合が50.6%となり、初めて50%を突破した。
水力発電を含めて再生可能エネルギーで75%という数字もすでに5月に達成していた。
(2050年までに80%という目標だが・・)。
シュレスヴィッヒ・ホルシュタイン州(デンマークに近く風力発電が盛ん)に至っては、
今年2014年、再生可能エネルギー100%を達成の見通しだ。
国の目標2025年までに40−45%というのはいかにも低すぎると同州の関係者。
同州は300%再生可能エネルギーの計画だ。つまり余った分は
他の州や他の国に売るつもりということ。
同じドイツはこれまたバルト海に面したメクレンブルク・フォルポメルン州では
すでに去年2013年に再生エネルギー120%を達成している。
歴史の一ページをめくれんぶるく、
自州の電力需要を全て再生可能エネルギーでまかない、余りまで出たのだ。
脱原発を改めて原発回帰(=脱・脱原発)を決めていたドイツは、福島の3.11で、
一気に脱・脱・脱原発を決定。ダッダッダッときた。
前にチェルノブイリの事故もあったのに、今度は何が違う。ドイツ人に聞くと、
<あれは共産圏。あのような惨事が起きてもさほどの驚きはなかったかもしれない。しかし今回は日本だ。優秀な技術を持ち、品質管理に厳しく、勤勉で正直者の日本人にして、このような事故。原発はやはり人間の手には負えぬものとドイツ人は思ったのだ>そうだ。
私のような素人は、ドイツなど、欧州の国々の数字を見ると、やる気になればやれるじゃないか、
再生エネルギー革命が起きつつあるではないか、と思ってしまう。
原発、再稼働したり、他国に売り込んでる場合か、と。
ところがなぜか日本のメディア、ドイツの50%突破とか75%とかいった数字、
あまり報じないんだなー、これが。
日本は世界有数のプレート銀座、地震もあれば、火山も噴火する。そんな国で原子力発電というのは、やはりどう考えてもリスクが大きすぎる。ミサイルを飛ばす国もいる。テロで報復という輩すら出て来るかもしれない。日本なんか周りはぜんぶ海だし火山もいっぱい。先駆した太陽光だが、今後日本は、洋上風力とか潮力、地熱、などなど、全力で再生可能エネルギーの普及に取り組むべきだろう。
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