タイがついに象牙供養と行くよう

違法取引粉砕!

とばかり、タイで象牙2トンを文字通り粉砕。
そのあと火をつけ焼却処分。
というかお坊さんも繰り出して一大「象牙供養」。
プラユット首相も立ち会った。

「これは、象牙の密輸に反対するというタイ政府の強い決意と、 タイが国際的な規則を守るということのあらわれ」と首相。

タイ当局がこのような挙に出たのはタイがこのままだと対タイ経済制裁となりかねないから(ワシントン条約違反として規制に乗り出すよう2013年に勧告を受け、法律の整備や港や空港で象牙押収に努めてきた。対策の進捗状況を条約の事務局に提出する期限が目前)。法律の施行、犯罪組織の取り締まりなど課題も多い。

タイは中国に次ぐ世界的な象牙違法取引の市場。アフリカやアジアで密猟された象の象牙が持ち込まれて売り買いされてきた。密輸の一大中継地だし、タイで装飾品に加工され観光客に売られたりもしている。節度ある日本人としては買わないことだ。

写真:豪ABC

今回処分されたのは関連する裁判が結審した象牙。まだ係争中の裁判の証拠として14トン余りが残る。

押収した象牙をタイが破壊するのは今回が初めて。これまでは見て見ぬ振りをしていると批判されてきた。破壊することで、取り締まりに対する強い姿勢を印象づけようとしている。当局者が袖の下を渡され押収象牙がいつの間にか再び市場に出回るなどということも防げる。

写真:豪ABC

 

去年のクーデターで政権の座についた軍人たちは象牙の密輸には厳しい姿勢を打ち出している。今年から国民は所持する象牙製品の登録が義務づけられた。違反すると象牙は没収される。

タイの税関によると今年の押収量はすでに去年1年の約5倍(15億円相当)。4月にはコンゴ民主共和国からの密輸象牙4トンを押収。1週間後にはケニヤからの3トン。いずれもラオスに向かっていた。最終的には中国に落ち着くはずだったに違いない。

 

豪州ABC :Thailand destroys ivory stockpile in ceremony amid junta crackdown on illegal trade

カナダのCBC: Thailand destroys almost 2 tonnes of seized ivory to avoid possible sanctions

TBS News: 取り締まりの成果アピール

 

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