そう言われれば言われるほど
なんか日本がどんどんすごくなくなってきた感じがする。
この「日本はすごい!」のブーム
というのは、どう見てもこれから日本が凄くなくなることの予感。
というかすでに凄くなくなり始めていることのあらわれ。
凄かった頃の日本は、自分からいちいち凄いなんてこと言わなかった。
そこがまた凄いわけですがね。
でももうそんなに凄くないことがうすうす感じられるようになってきたものだから、
凄かった過去の栄光にすがろうという心理が生まれている。もう知恵もないものだから、
金に頼るしかない。
遺産を食い潰しにかかっているということですよ。
そのうち標語も変わるでしょう。
「日本むかしはすごかった!」
福島市の水道水、モンドセレクションで最高賞に
総理大臣ご推奨 読売新聞 2017年05月05日
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170503-OYT1T50041.html
ベルギー政府も関わる品評機関「モンドセレクション」
日本はすごい。
とにかくすごい。
毎年、日本勢がそこの特別金賞、金賞、銀賞、銅賞を総なめ!
上位はいつも日本勢!
やっぱり日本はすごい!
でも出点(審査料1点15万円也)しているのも
ほとんどが日本の会社ばかり。。
は?
しかも金賞、毎年、数百社が受賞。
はあ?
世界的な知名度は低い
はあああ?
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
さて、サントリーさんが敢えて触れていなかったことだが、このモンドセレクション、金、銀、銅と言うから、消費者はオリンピックよろしく表彰台に1品ずつ乗った、世界の1位、2位、3位をイメージさせられる。
3,000点とすれば、金賞は、残りの世界の選りすぐり2,999点を押しのけ、世界の頂上に燦然と輝いている感じだ。すげー!
ところがおっとどっこい、奥さんもどっこい、それぞれ金、銀、銅に実は毎年それぞれ何百という品々が輝いているのだ。今では年に3,000近くの出品。そのほとんどが入賞するというのだからやれやれ、騙された気分。賞というより、等級ではないか。だったら1級、2級、3級とすべきではないだろうか。金銀銅はないだろうよ!と思う。
金賞の受賞がいちばん多く、銅賞を取るほうが却って難しいのだとか。
そして上位はいつも日本勢、と先に書いたが、実は下位もほぼ日本勢で独占だ。サントリーさんは触れなかったが、なにせ出品しているのがそもそもほとんど日本企業ばっかしなのだからして。この「賞」、出品もほとんどが日本勢なら、受賞もほとんどが日本勢なのである。これって、日本人の日本人による日本人のための賞か?拡販のためのからくりか?と思ってしまうもんどー!
例えば2016年の数字。もんどり打ってずっこけそう。
出品 2,938点(うちアジア:2,117点。そのほとんどが日本)。
受賞 2,618点(内訳は特別金賞:425、金賞:1,261、銀:777、銅:155)。
確かに銅を取るのがいちばん難しそうだ…。
https://japantoday.com/category/national/fukushima-bottled-water-wins-gold-quality-award-in-monde-selection
2年前の金賞受賞の記事の論評欄には外国からと思しき投稿も見受けられ、手厳しい。訳すと:
●bottled tap water「瓶詰め水道水」って、語感が最高。(もちろん強烈な皮肉)
●金賞て、よほど高い金で買ってるんだろうな。
●大阪の水道水も受賞しているけど、琵琶湖の水を最高で6回浄水処理して飲んでいる。福島にいた時は毎時0.7マイクロシーベルトだった。雪のまだ降らない12月。福島の花粉は最高で25,400Bq/Kg。こんな水を推奨するなんて犯罪だ。
●もちろんこれは詐欺だよ。それ以外の何物でもない。
審査費用15万円。「プロによる厳正な評価を非公開で」というあるが、どんな審査をしているかは出品者にも明かされないらしい。「売り上げが確実に伸びる」なんて、ベルギー政府がからむ名門?品評機関にしてはホームページで随分えげつなく自薦してる。しかし「国際的には知名度は低い」(ウィキィペディア)てどーゆーこと?日本では知名度抜群だが。
モンドさんのホームページには「時には予想していなかった付加価値」が生まれますともあるが、インチキ品評会?という風評が広まったら、せっかくあのマークを付けた品々、とんだ付加価値が付いてしまわないか?確かに受賞者たちもそこまでは予想だにしてないはず。
日本の地方の会社の商品がヨーロッパで売れるようになるきっかけ。そうなるのならこの品評会の意義も大きいと思う。しかし、ヨーロッパで権威付けをすると日本国内でバカ売れする、しかも消費者を騙しているに近い手口で、というのであれば、いただけない。
なぜ、納豆やらっきょうや佃煮や焼き芋やイワシの甘露煮を日本にいる日本人にもっと買ってもらうために、はるばる欧州の品評会にまで出品しなければならないのか?この構図が滑稽で馬鹿馬鹿しいのも、そこに日本人、日本社会の依然として抱える一つの病理が垣間見えるからだ。日本人の歪んで不健全な心理ーー欧米コンプレックス。結局この品評機関はそこにつけ込んで栄えているものではないのか。日本企業もグルになって消費者を騙している共犯関係ではないのか。「世界に認められた」だなんて、日本文化の誇りはどこに行った?食品メーカーだけに食い物にされて本望か?企業も消費者も、日本人がもっと健全な心になるのは一体いつの日のことだろう。
出品 2,938(うちアジア:2,117)(= ほとんど日本と思われるが、)
受賞 2,618 (特別金賞:425、金賞:1,261、銀:777、銅:155)
国際高品質賞:
酒類 48(うち日本:38)
麦酒、水、清涼飲料水:39(22)
食品:95(89)
化粧品・衛生:32(31)
ダイエット・健康:30(30)
カッコ内は日本。やっぱり日本は凄い!(?)
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「いいね!」も何百とあったのですが
ブログ側から「ゼロ」にリセットされてしまいました!!
コメント
食品メーカーとはいえ、いつまで食い物にされてる!