衆議院補選北海道5区は自民公認和田氏が野党統一候補池田まき氏を接戦で下し
共産党の小池氏は「野党共闘の力が発揮された」と語った。
そうなのか?
和田氏が13万5842票。池田氏が12万3517票。
その差1万2325票。
確かにこれまで補選を含む8回の選挙で町村氏は7回も勝っていた。
閣僚を歴任、衆議院議長も務めた町村氏の弔い合戦。
普通なら町も村も自民党側が勝って当たり前のような選挙で
相手に冷や汗をかかせる互角の勝負ではあった。
しかし、2014年の前回総選挙の数字を見てみると
町村: 約 13万票
民主候補: 約 9万5千票
共産候補: 約 3万票
民主と共産を合わせればその差は5千票。
今回はそれより離されているではないか。
自民には、安保法制にせよ原発にせよ経済政策にせよ年金の運用にせよメディアの抑圧にせよ、
これだけ好き勝手なデタラメをやられ、ウソにウソを上塗りされ、「感じ悪い」さまざまのスキャンダル、、逆風が吹き荒れていたのではにのか、、
ところが
蓋をあければ、前回よりリードを広げられているのである。
アベノミクスのメッキは剥がれ、聖域を守りましたと安倍首相が言っていたのもまたまた真っ赤なうそ、
巫女さんのくせに、とまで言われて、
歴史的な野党共闘、大同団結まで果たし、
支持を伸ばせなかった。
これほど自分たちに追い風がありながら。
惨敗じゃないのか。
批判して言っているのではない。
悔しいのだ。
これまで共産党を毛嫌いしていた前原氏までが加わり街宣車の上で肩を組んでの応援。
歴史的光景。これで
自民の政治をこれ以上続けさせてはなるものかと
多くの若者や無党派層が投票所に足を運んで
日本のサンダース現象の始まり始まりー
安倍政権終わりの始まりー
と期待していただけに。
アメリカにひたすら追随する安倍自民党政治に対する代替ビジョン日本版 #サンダース主義 の台頭も時間の問題。若者や無党派層の覚醒はすでに起きている。日本への飛び火、まずは北海道の補選と見る。#燃えよバーニー 行け!#池田まき !https://t.co/4ybnkOsknB
— 中嶋寛兵衛 (@noraneko_kambei) 2016年4月22日
「TPPで聖域を守った。約束を果たした」
何一つ守れてなかったのに安倍首相
☆しゃあしゃあと息を吐くよにウソをつき
ぶれない、断固反対と言っていたTPPでとことん北海道有権者を裏切っている。
(「何段にも積み上っタワー」)
自民の政策で格差が拡大し、貧困がこの国でも広がる、保育士の問題、傲慢自民に数々のスキャンダル、
そこへかたや、いかにも「感じの悪い」自民和田候補、三菱商事にいた、町村氏の娘婿、
かたや、苦労を重ねた人生、能力と努力で這い上がった感の女性池田まき候補に
前代未聞の野党共闘が後押し、全国から応援、、
それでも負けたんです。
それでも有権者は、自民の裏切りを許す、ウソを赦す、年金運用で10兆円吹き飛んでも赦す。
(あるいは単に知らない)。
なぜか
「共産党、党の綱領に、日米安保条約破棄です。自衛隊解散です。
こうした政党が、民進党と一緒になって今度は候補者を擁立します。
日米同盟を破棄して、自衛隊を解散して、国民の皆さんの安全を守ることができるでしょうか」*0
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00321262.html
これではないのか。
こういうのが効いているのではないか。
だからこの状態を赦す(あるいは単に知らない)。
米露中日印仏韓伊英土#軍事力で4位 の日本 #安倍政権 下 「#我が軍」の予算急増
急落しているのが #1人当たりGDP 25位 #幸福度 53位 #報道の自由度 72位
まさに安倍政権#軍事力 #軍事力総合評価 トップ20https://t.co/s6AE2oanKP— 中嶋寛兵衛 (@noraneko_kambei) 2016年4月25日
「そーだよなー。やっぱり怖いなー中国。北朝鮮。自衛のために兵力増強しなくちゃ」
となる。若い男性に特にその傾向が強い。
これに対して反自民陣営の(彼らにしてみれば)<おまじない>
「平和憲法!憲法9条!」
これを繰り返すだけでは国民は説得されなってきている
ということではないのか。
「こりゃだめだ。憲法改正しなくちゃ。そうだよ。日本も軍隊だよ」
これを称して
丸腰不安症候群
という。これには菅官房長官の演説
「共産党は安保条約破棄、自衛隊解散ですよ。そんなんで国を守れますか?」
こういうのがけっこう効いているのではと私は思うのだが。。
丸腰不安症候群が諸々の理由により蔓延している。丸腰不安症候群を患う人たちにしてみれば野党は憲法だとか9条だとかいうばっかりで何もしてくれない。彼らからすれば野党は9条おまじない一辺倒症候群。少なくとも安倍政権のほうがいろんなことをやって対抗して頑張ってくれている(実はもっと危険になるまずいやり方なのに!)法律は作ってくれるし、自衛隊は強くしてくれるし、海外でももっといろいろできるようにしている。兵器つくったり輸出したりしても平気になったし。それで経済にプラスだったら、よけいいーじゃん!
いよーっ!安倍さん頑張って!
となるのでは?
これでもしテロでも起きたら「まずい!」と目が覚めて自民に反対し始め、投票所に足を運び始める人もいるかもしれないが、下手すると、というか恐らく、もっと日本も「我が軍」を強くしろ、徴兵制だ、国防軍だ、核武装だ、だなんて、どんどん強硬路線を突っ走ることになる。リアリズム路線、軍事路線。そうなると、もいちど、行くとこまで行って、結局最後は皇居前にみんなで土下座して、嗚咽しながら「やっぱり平和だ!」と、そこまで行かないと止らないのかもしれない(*1)。
(土下座の絵、背景に東京スカイツリー)
説得が必要
だから、安倍政権には安保法制のときに国民にちゃんと説明しろ、国民の理解を得ろ!と皆さん迫ったが、反安倍陣営も平和主義が正しい道だ、有効だということを、そういう人たちに対し、国民に対し、ちゃんと説明でき、理解を得ることができるかどうか、だと思うのだ。民間の交流、平和友好の関係構築、メッセージの重要性ということも含め、平和路線、リベラリズム路線の有効性をもっと訴えろ、ということ。
しかし、現状では多くの国民が中国や北朝鮮の脅威は本物と受け止めている。敵は本気だ、だからこっちも本気でと、彼らは愛する日本を本気で守ろうとしているわけだ。でもそれではいっそう危険になるだけのこと。安全にならんとして軍備にお互い力を入れ(日本の国防予算5兆円を超え過去最高)、結果として前より一層危険になって衝突の道へ突き進む、という「安全保障のジレンマ」(*2)。
☆中国が本気なんだと日本では右派の連中本気なんだよ
☆お互いに本気になれば行く先は殺し合いしかないんでないの
☆護憲派は護憲護憲と言うだけじゃ国は守れず支持集まらず
分かり合っている者同士なら「憲法だ」、「9条だ」、「安倍政治を止める!」、「I’m not ABE.」それでいい。でも、仲間内の外の人たちに訴えるのに、丸腰不安症候群の人たちに訴えるのに、それだけじゃ、あんたらアホか、ですよ。北海道補選以上に支持は増えない。
(身内の戦意は高揚するが)相手を罵っているだけの間は支持は増えない。減ることはあっても。だから説得しなくてはいけない。
ところが彼らにしてみれば護憲派は能天気に < 中国が戦争などしかけてくるわけない> と中国の脅威論をただ一蹴するだけのようにしか見えない。経済が繋がってるから、戦争なんか始められるわけない。中国軍は能力的にも相手にならない。とも。しかし、例えば南シナ海でどういうことが起きているのかを聞かされると、9条9条と言われるだけでは、とても一般有権者の不安は消えない。人の数だってすごい(*3)。
必要なのは説得。そして平和主義の強化・深化と見ている。その辺は次の投稿で。
与えてしまう。自民が組織的にやったのならかなり悪質な脅し作戦だ。
池田まき 返し?
#千歳市 の怪票1 再集計しろ!
午後10時以降に世紀の大逆転!?
22時速報
和田よしあき 12,000#池田まき 13,500
最終結果
和田 25,591
池田 14,439
つまり22時以降、残り14,530票のうち
和田 13,591 票も
池田 939 票しか— 中嶋寛兵衛 (@noraneko_kambei) 2016年5月3日
#千歳市 の怪票2 再集計せよ!
22時を過ぎ500票束を29束(+30票)集計した勘定
それをバーコード集計システムでほぼ
27束を和田票
2束を池田まき票にしたことになる
最後の最後まで待たせて怒濤の大逆転!
遅いぞムサシ! pic.twitter.com/aQzlWkSk20— 中嶋寛兵衛 (@noraneko_kambei) 2016年5月3日
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「変える必要ある」は43%から37%に減少。
「賛成」33%、「反対」52%。
「変える方がよい」27%。
安全保障関連法に「賛成」は34%、「反対」は53%。
*2:しかしそれではより安全になろうとして、その実、ますます危なくなるばかりなのである。相手もそれに脅威を感じてさらに軍備を強化。いわゆる「安全保障のジレンマ」。
*3: 南シナ海で緊張高まる米中、日比軍事協力の拡大、日本製潜水艦の売り込み
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アメリカは、原子力空母ジョン・C・ステニスを旗艦とする空母打撃群が南シナ海に展開していることも分かっているほか、ステルス性能を持つ最新駆逐艦3隻を太平洋艦隊に配属すると言ってたりしてるす。アメリカ軍の空母打撃群が展開するのは1996年の台湾海峡危機以来ではないか。中国は対艦巡航ミサイルを配備して米海軍の動きを牽制している。米中で緊迫する南シナ海である。
(台湾海峡危機は台湾で総統を初めて国民の選挙で選ぶという台湾民主化の始まりに中国軍がミサイルを発射する「演習」で威嚇して起きた。アメリカが介入したらアメリカに核兵器を見舞うという恫喝まで中国からはあったようだが、アメリカは空母を派遣。中国は手も足も出ず、それ以来、海軍力の増強、戦略の強化に努めて来た。)
「尖閣に自衛隊派遣なら中国は軍艦を出動させる」
そして今、日本の動きも活発。政府は他国の軍艦に対してはこれまで通り自衛隊に海上警備行動を命ずる方針を表明したが、それに対し中国共産党系の新聞、環球時報は、今年始め「尖閣に自衛隊派遣なら中国は軍艦を出動させる」、その「数は、日本の比ではない」と社説を掲げた。
ちゃくちゃくと軍事の仲になっていく日本とフィリピン
先に海自の護衛艦二隻が戦後初めてとなるベトナムでの寄港を行なっているが、いま注目されるのがフィリピンである。この5月の連休中も中谷防衛相がフィリピンを訪問。もっと積極的に関わりたいよと合意したのが航空機の貸与。防衛装備移転3原則による初の完成機の海外移転を決めた。
ODAでも巡視船10隻をフィリピンに供与することが先に決まっている。
オーストラリアも中国の南シナ海進出に脅威を感じているが、日本よりかはまだ理性的だった。安全にならんとして軍備を増強、しかも中国と緊張を高めている日本からわざわざ受注すれば、中国とは余計危険なことになる。日本製の潜水艦「そうりゅう」はそうゆう理由で見送られ、オーストラリアがフランスの潜水艦に決めたのは、地域の緊張をこれ以上高めないという意味では、これはよかったのである。安倍政権は受注で三菱重工と川崎重工を潤わせ、中国の包囲網も強化できるとやっきになっていたのだが。
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軍の暴走や偶発的な衝突だって起こらないとも限らない。沖縄は自分たちのものだとも言い始めたている中国。指導部の権力闘争も激しい、何が起きるか先がなかなか読めない国だ。南シナ海、東シナ海で今これまでになく緊張が高まっている。軍事衝突も十分ありえる。そういった中、日本で丸腰不安症候群が広がるのも不思議はない。
北朝鮮だって、ミサイルをぶっぱなすかも知れない。体制崩壊があるかもしれない。Sシナリオは米軍だって考えているはずだ。Sはサムソン。旧約聖書に出て来る男。最後は滅ぼされるのだが、そのとき大暴れして周りの大勢を道連れにしていく。北朝鮮だって体制崩壊の際、滅びるならばもろともにと、日本にミサイルを撃ちまくることだってありえるだろう。敦賀湾あたり狙われたらかなわない。
という方にはサンサーンスのオペラ「サムソンとデリラ」
コメント
北海道5区補選は、野党側がどう言い繕っても「勝たなければならない選挙を落とした」と私も思います。
軍備増強で安心を得ようとする人を説得することが大切、ということも同感です。
ただ、どうやって説得するか?ということになるとまるで分かりません。
私の場合、「9条の理想を貫徹しよう。」と決心したきっかけはフランスのテロ事件です。ISへの爆撃を繰り返した報復でテロが起きましたよね。
つまり、「目には目を」の思考で行きつく先は焼け野原、だと突然思ったからです。実際に日本が攻撃された時自分がどういう行動をとるかは分かりませんが、少なくとも今はそう考えています。
北朝鮮も米韓が大規模な軍事演習などして挑発している面が大きいと私は思っているのですが。
「今の日本はみんなで泥船に乗っているようなもので、沈んでいることに気が付いていないんだよ。」と母がつぶやいたことがあります。確かにそうかも知れません。政府の政策の一つ一つは支持しないのに内閣支持率は高い、とか、憲法改正はしたくないけれど戦争法は認めます、とか、他人事みたいに考えている人が多いのではないでしょうか。戦後、色々問題は起きたけれどそこそこ世の中やって来れた、その延長上にいる人がまだまだ多い気がします。
そういう人を説得するには「他人事じゃないんだよ、自分のことなの!」と言い続け、ご本人に気づいて頂くしかない気もします。
寛兵衛さんの仰る、「日本を守るにはどうしたらよいか?」と不安に思う人への説得にはなっていませんが、身近で日々感じることはそういうことです。
「「他人事じゃないんだよ、自分のことなの!」と言い続け、ご本人に気づいて頂く」とお書きですが、
そうだ!自分のことだ。そうだ!そうだ!
だから自分を自分で守らなきゃ!軍隊だ!核武装だ!
と来るわけです。