この絵、何に見えますか?

 フェイスブックをやっている人は恐らくこの問いとロールシャッハ・テストの絵柄に出くわしたことがおありでしょう。

https://raku-app.com/rorror/

「いいね!」420万

とあります。

 

何に見えますか? 私には・・

楽天でも売られている一部のハンコの原料に紛れ込んでいるかもしれない違法象牙を提供している野生のゾウが、密猟者から殺され、大地につんのめって横たわる無残な姿を正面から描いた絵のように思えてならない。

 

国際NGO複数が手紙を出しているが、楽天から返答は一切ないという。英語が社内公用語の楽天、英語で読んだり返事書いたりは楽ちんのはずだ。批判には正面から答えればいいのにと思う。

 

うっぷしたゾウ。欲に目のくらんだ密猟者には、さながら蜃気楼のように象牙がいくつも連なって見えるのかもしれない。まさにそんな恐ろしい絵だ。

写真は Save the Elephants より December 2012

 

中部アフリカでゾウを殺しまくった密猟者たち。ゾウが激減した中部から
東部へと今、密猟の場が移っていく。無残な姿と化したゾウの頭部。


なぜここまでえぐるのか。それは象牙が歯の延長であり、ここまでしないとその根っこにまでたどり着けないからだ。

 

今のところアフリカ南部での密猟が東部や中部ほどでもないのは、サイを殺しているから。サイの角のほうがはるかに高値がつくのだ。南アフリカはサイの大きな生息地。しかし

そのサイを殺し尽くしたら、いよいよゾウの最後の始まりだ。

 

日本は象牙をきちんと登録・管理する体制が出来ているのかと思いきや、出回っている象牙製品が合法的なものか違法なものか、100%完璧に区別がついているわけではないという。ひょとすると、あなたがこれから購入されるハンコも、密猟による違法材で作られたものかもしれません。

 

現に密輸が摘発されているのです。

 

次の記述と写真は、大阪税関のホームページより:

 

2007.3.7 過去最大の象牙密輸入の摘発!!

大阪税関は、平成18年8月28日、マレーシアから大阪港に到着したコンテナ貨物の輸入検査において、コンテナの最奥部に隠匿したワシントン条約附属書Iに該当する象牙608本及び象牙印材17,928本を発見し、本年2月26日、関税法違反で大阪地方検察庁に告発した。

もちろん今、ゾウの密猟の最大の牽引者は中国の需要。

日本には多くの印鑑取引業者がいますし、象牙材の刻印は職人芸。

人々の収入、雇用、経済、あるいは伝統工芸や文化とも関係しています。

でも、とても楽天的になれない話です。


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