そういうことだったのか！お・も・て・な・し！

精神科医の香山リカ氏が、佐野研二郎氏と小保方晴子氏を例に、自己愛人間と自己愛性パーソナリティ障害の違いを分かり易く解説したあと（「五輪エンブレム問題に見る「佐野氏と小保方氏の違い」日刊SPA 9/2)、こう続けている。

「誰もがうすうす気づいていたことではあったが、このゴタゴタでその構図がはっきり見えてしまった」

ここでこのゴタゴタとは「今回のエンブレムやその前の新国立競技場をめぐる一連の問題」であり、構図とはすなわち：

「大きな利権があって、それをめぐる政・官、財界、スポーツ界、広告代理店業界などをめぐるコネクションが存在し、密室ですべてが決まっていく。「一般国民」は、そのおこぼれとして競技を見に行ったりテレビで観覧したりして「ありがたい」と思うだけ」

ということである。

人々がこぞって利権に群がるような様は、インターネットに流布する相関図や組織委員会メンバーの一覧表などに垣間見ることができる。

利権?(選考)の最終相関図（及川廣道さんが東京都知事をリコールしよう・東京都政を監視する会に投稿）

つまり、これを要するに　ーー　私には突然ひらめいた　ーー　すべて裏ばっかり。

つまり、表がない！

だから、　お　も　て　な　し！　（表なし）

やっと分かった。なんであのとき、一音、一音、区切って、あんな変な言い方をしたか。

「お持て成し」ではなく、「表なし」。そこを悟られまいとしてのことに相違ない！

オリンピックはすべて物事、裏ばかし。

↓ ↓ ↓ ↓ ↓

私は友人とふたりで「招致の桜」を支持していました。なにせ

貴様と俺とーはー招致のさーくーらー♪

冗談はさておき、香山氏の文章は最後が小気味よい。感動的、劇的ですらある。

「もう本当にオリンピック開催自体を一回、白紙撤回するか、運営主体をNPOにでも移して、たとえ規模は小さくなったとしても、なるべく利権を排除して誰もが身近に感じられるようなイベントとして出直すべきなのではないか」

学生団体シールズのシュプレヒコールを紹介したあと、こう続けた：

「オリンピック利権のまわりにいる「オレが特別扱いされるのは当然」と信じて疑わない自己愛人間たちにあえてこう言いたい。

「一般」「なめんな！」「一般」「なめんな！」」

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