アラブに衝撃 2 日本がイスラエルと関係強化

あるパレスチナ人が日本のイスラエルとの安全保障を含む包括的な関係強化に衝撃を受けていた。

写真は首相官邸ホームページより(2014年5月、東京)

ガザ地区弁護士ラジ・スラーニ「もう一つのノーベル平和賞」受賞者
去年10月、広島大学での講演の際、次のような質疑応答があった。

:日本の平和憲法を改正しようという動きや、武器輸出三原則をやめたことなどをどう思うか?

:(…)日本のイメージは素晴らしいです。パレスチナ人にとって、あるいは全てのアラブ人にとってもそうです。スウェーデンやフランスもそうですが、非常にイメージがいい。日本人は、真面目で勤勉で誠実で頭がいい、というイメージです。ところが(…)

今年5月、日本の首相とイスラエルのネタニヤフ首相が包括的な提携協定に調印しました。安全保障などで協力するのだそうです。

日本がイスラエルから拘束者の拷問の仕方を学ぼうというのでしょうか? 超法規的殺人のやり方を学ぼうというのでしょうか? 発電所とか下水処理施設の爆撃の仕方を学ぼうというのでしょうか? 無人機で市民を標的にすることを学ぼうというのでしょうか?

「日本にはイスラエルと協力してほしくありません」

私は混乱しています。よく分からない。日本がイスラエル軍の戦争犯罪を学ぼうというのですか? 日本には道徳的権威があります。日本は文明国です。それは技術が進んでいるという意味ではなくて、道徳の面でそうだと言いたいのです。日本は世界に対してそのような貢献をしてほしいと思います。私は日本にイスラエルと協力してほしくはありません。世界の市民として私はそう願うのです。

日本には文明国として、人権で、民主主義で、法の支配で、平和で、貢献してほしいと思います。ですから最近の展開はショックです。憲法9条もとても大切です。それを改正しようという動きもあるというのですから、ショックです」

東京の弁護士団体の集まりではこう言っている:

「日本がイスラエルから無人機で超法規的に人を殺すことを学ぼうといのなら、私にはどうすることもできません。日本が、被拘束者の拷問の仕方をイスラエルから教わろうとか、他国民の迫害の仕方を学ぼうというのなら、私がとやかく言うことではない。止められるものでもありません。

しかし日本は文明国で、日本人と言えば、真面目で、勤勉で、誠実で、礼儀正しく、規律正しく、パレスチナでは、というか中東全域で、その好感度は絶大です。

日本はなぜ自らその名を汚すのでしょう?! なぜ、犯罪者とジャングルの掟(弱肉強食)の側に付くのでしょう?! これは健全なことではありません。まったく不健全です。私には理解できません。

…日本が貢献すべきは、この犯罪的な違法なガザ封鎖の解除です。再建のための資金援助の道もあるかもしれませんが、貢献すべきは封鎖を解くことです。封鎖さえ解除されれば、あとは自分たちでやっていけます。パレスチナ人は働き者です。自分たちでやって行くだけの技量もあります。そこが日本の貢献すべきところです。無人機やミサイルを誘導するカメラや安全保障ではなく」

7月のジャーナリスト土井敏邦氏や非戦を選ぶ演劇人の会の人たちとのスカイプ・インタビューではこう言った:

 
「日本がいちばんする必要のないのが、平和にではなく、戦争に貢献するということです。日本がいちばんすべきでないのが、平和の側ではなく、戦争の側につくということです」

アラブに衝撃 日本がイスラエルと関係強化 1

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