手術終え痛みと熱にうなされて朝の四時まで眠るあたわず


〜同時多発ブーメラン 自業自得のトホホ

手術終え痛みと熱にうなされて

朝の四時まで眠るあたわず

管つたい真っ赤な尿の流れ落ち
行方も知れぬ我が痛みかな

ち●ちんに深く差し込む管痛し
尿の出るたび体ずらすたび

股間より真っ赤な尿のほとばしり
うなり声あげ痛み耐えけり

もよおせば便器に向かい猛ダッシュ
競走に負け幾度濡らすや

ヒットラーを片チンと言い馬鹿にした
たたりか次は片腎になるわれ

『体調不良いかんともしがたし』
https://noraneko-kambei.blog.ss-blog.jp/2020-08-10-1

の続きです。

↑上の写真は病室からの眺め。

11日 広尾の病院に入院



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いよいよ膀胱ガンの手術

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午後一番の手術ということだったが
別の手術が事前に入ったとのことで
開始が遅れる

You-Tubeでグレン・グールドのバッハを聞いていた


Glenn Gould plays Bach Partita No.6 2-3

手術前の不安な表情


よほど心細げに見えたのか、掃除のおばさんに声を掛けられた。

手術するんですか?
本なんか読んでないで横になってなさいよ。
首が疲れるから。
膀胱?
簡単よー!一番簡単。ははは。

この方の言葉に心が少しほぐれた。

いざ出陣

看護師さんに連れられ歩いて手術室へ
この病院(日赤医療センター)
ローカはどこもいつもモーツァルトだが
このときはクラリネット五重奏曲
手術室では誰の何の曲かは知らねど
ジャズのピアノが流れていた

背骨から下半身に麻酔
尿道から内視鏡を通して手術
膀胱の壁から癌と思しきところを切除して焼く
そのあとカテーテルを尿道から尿管に入れて上げてゆき
病変部分の生検

機器の作動音に計器の音、ピアノ、、
医師や看護師の交わす言葉は
よく聞き取れないし
聞きたいとも思わなかった

1時間の予定と言われたが
手術室に入ったのが3時半
ベッドに乗せられたまま部屋に戻り
時計を見ると6時だった

手術そのものは麻酔で下半身の感覚がなくなっているので
痛みも何もないが
苦しいのは終わってからだった。

前日に
フェイスブックに「入院した」と投稿していたら
しばらくしてフェイスブック友達で超人気ブロガー
宮武嶺さん https://blog.goo.ne.jp/raymiyatake こと
「戦わない」弁護士・徳岡宏一郎先生から返信があった。
4半世紀前から付き合いのある超人的な人。

ご本人も今年、食道癌の手術を受けられ、その
「闘わない」闘病の模様を発信してこられた。
今は仕事に復帰されバリバリこなしておられる。

徳岡:どうしたんですか?

のら猫:膀胱癌です。まだ他にもあって月末にまた手術です。
徳岡先生のこれまでの発信が大きな支えになっています。

こういうことだったんです:
『体調不良いかんともしがたし』
https://noraneko-kambei.blog.ss-blog.jp/2020-08-10-1

徳岡:うわぁ、読んでなかった!ごめんなさい!
ひゃあ、凄い。いま読んできました。

のら猫:次は尿管と腎臓。九州の医者をやってる友人から
目の前の課題を一つずつ淡々と片付けていくという姿勢で臨め
と忠告もらいました。

徳岡:なるほど!尿管や腎臓も手術できるんですね?

のら猫:たぶん全摘出するしかないそうです。

徳岡:いや、手術できるなら、ラッキーですよ!
こちら早期とはいえ、がんの手術は先輩なので、
ラッキーという言葉、お許しを!

のら猫:友人もそう言いました。
たまたま別の症状が連続して(膀胱炎と尿管)
ガンが早期発見できたのだから幸運だったと前向きに捉えよ、と。

徳岡:それぞれが原発性なんですか?転移ではないんですね?

のら猫:そこはよくわかりません

徳岡:手術は13日で昨日ですか?いま、一般病棟?

のら猫:手術はおととい12日。一般病棟。
施設もスタッフも素晴らしいです。

徳岡:そうか、僕は6個ガンが食道に見つかって
7時間かかって全摘しましたけど、
それが腎臓、尿管、膀胱に分けて、合わせて7時間なんですね
今は日本の人口の半分はなるから、遅かれ早かれなりますもんね!

のら猫:発散する先生のエネルギーにあやかりたいです。
シナジーさせてもらいます。

この方も尿管と腎臓の摘出手術を受けておられると
長崎の友人が教えてくれました。
被爆者でカトリックの修道士(92歳)。
明日午後2時15分からの放送。見ようと思います。

https://www.nhk.jp/p/ts/X83KJR6973/episode/te/L6JY2V4J97/
https://plus.nhk.jp/watch/st/e1_202008090030

徳岡:凄い人がいますね、世の中には

のら猫:肺も確か片肺かと。未確認ながら。

徳岡:中嶋さんも腎臓が2つ人間にはあってよかったですよね~。

のら猫:実は私の母も腎臓の全摘をした後ほぼ半世紀生きて
97で亡くなりました。

徳岡:何事も遺伝子なんで、長命のご家系で良かった!

のら猫:それで自分の健康を漠然と甘く見てたところがありますね。
腎臓一つで生きていくのは生活上色々大変かと思います。
母はおしっこが近くてよくしかぶっていました。
外出するとトイレはどこ?ということを絶えず考えなくてはいけない。

この修道士も母も共通点は信仰。信仰のある人は長生きします。
私にはそれがない。
よほど「新しい生活」始めないことにはダメですね。

13日誕生日


多くの人から誕生日のメッセージをもらった。

窓からの眺め最高です。マスクしているので
看護師さんもみな、美人に見えます。
いや、実際そうだと思います。
プロ精神に感服。

おとといはベッドで「ああ ひめゆりの塔」に涙。


徳岡先生からも。

徳岡:おめでとうございます!
中嶋さんが僕にしてくださったように、
僕も中嶋さんを応援し続けていますからね!

今年は世界のだれにとっても格別なお誕生日。
素晴らしい一年にいたしましょう!!

のら猫:ありがとうございます。
私は大したことできませんでしたが、
とても心強いお言葉をありがとうございます。
元気が湧いて来ます。

フェイスブック友2:ごめん。知らなかった。
とにかくお大事にしてください。
黒猫のつぶやきは私の元気の基なんだから…。

のら猫:ありがとうございます!先生の目に触れていたとは。。
そのお言葉で投稿復帰の意欲が俄然湧いてきました。

友人の医師から安倍批判は
ストレスになって体にいいことないから
当面封印しろと言われ、
人の言うことにはヘソを曲げる私も
珍しく忠告に従っていますが、
封印していることがストレスになったら
安倍批判、また始めたいと思っています。

多くの人から誕生日を祝ってもらったの、
生まれて初めてで、照れくさいです。

痛みにも苦しみにも意味があるということを教えられたと思いました。
試練ということですね。1時間のドキュメンタリー、インタビュー。

腎臓が片方しかない小崎修道士(92)(長崎の被爆者)
の番組を今見たのです。深い番組だと思いました。
彼の言う「助けない、逃げる、赦さない」は
私も思い当たるものがある。

この方の母親はカトリック教徒で彼はその信仰を受け継ぎ、
自分の母はプロテスタントでしたが自分はそれに背き、
キリスト教への思いはかなり異なりますが、
この人と同じように自分も腎臓が片方だけになる
ということは、光栄なことだとも思いました。

私は28日に全身麻酔で腎臓の摘出です。

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それにしても偶然が重なる。
10日月曜日、救急外来に来た時の看護師さんから
「8月13日!私と同じ誕生日!」と言われたのを手始めに
12日が手術なので切りがいいのかなとも思ったが、
まだ生きることを許されているようだ。

小崎修道士の傾倒したコルベ神父は戦前、
長崎で聖母の騎士修道院を設立したポーランド人。
ユダヤ人にも手を差し伸べたためにナチスに逮捕され、
アウシュヴィッツ収容所に送られ
「私には妻子がいないから」として、
ユダヤ人の身代わりになり47歳で死んでいる。
ナチスの餓死刑。亡くなったのがなんと
8月14日。その日が戦後列福された聖コルベの祝日である。

15日終戦記念日の退院



15日いったん退院

思えばお鉢が回ってきたというのか
自業自得というのか
政治家どもを揶揄して書いてきたことが
まさにいま自分に跳ね返ってきている
まさにいわゆるブーメラン現象であった

手術終え痛みと熱にうなされて
朝の四時まで眠るあたわず

最初の夜は手術の跡が痛む
なんのこれしきと耐えたが、耐える必要はなく、
痛み止めをお願いすればよかったのだとか。。
次からはそうしよう。

両足のふくらはぎにポンプのような仕掛けが取り付けられていて
血栓が生じないようにマッサージを続けているのだが
麻酔の切れて動くようになった両足でその管をひっかけては外し
何度も看護師を呼び寄せてしまう

陰茎には排尿のためのチューブが刺さっているが
それが痛い

管つたい真っ赤な尿の流れ落ち
行方も知れぬ我が痛みかな

ち●ちんに深く差し込む管痛し
尿の出るたび体ずらすたび

術後2日目に管を抜く
血糊のべっとりと付着した陰部を
看護師の方が石鹸できれいに流して下さった
日本維新の会の政治家を揶揄したばかりだが
気がつけば自分こそが粗チンの露出もいいとこであった
『露出狂の詩~日本維新の会がまたまた党名変更?!』
https://noraneko-kambei.blog.ss-blog.jp/2020-08-07

管が抜けてああ解放感!
すっきりしたのは良かったが
ベッドから立ち上がったり排尿の時
激痛が襲う

股間より真っ赤な尿のほとばしり
うなり声あげ痛み耐えけり

最初にこの部屋に入った時、となりから
うんうん、人が唸っている声が聞こえてきて
大変なところに来たなと思ったが
気がつけば自分が呻吟していた。

もよおせば便器に向かい猛ダッシュ
競走に負け幾度濡らすや

ベッドから便器へ一目散
スタートダッシュが決め手
これがほんとの「尿意!ドン!」

帰宅後はゴミ屋敷(部屋)なので
さながら障害物競走、、

「一億総括約筋社会」などと書いていたらこのざまだ
とほほ

パンツ高木(元大臣)を馬鹿にした投稿をしていたが
気がつけば自分もフリルのついたようなパンツ
(男女兼用おむつ)
をつけているではないか。
ただ、彼の場合は歓喜に顔をゆがめ、
私は苦痛に顔をゆがめるのだが。

止まらない血尿と痛み。
よほど膀胱がおかしくなっているのか。
生検ではあちこちに「腫瘍細胞が増殖」とのことで、
「上皮内ガン」の診断。今後も治療が必要と言われた。

しかし、その前に、
「N/C比の高い異形細胞を集塊〜散在的に認める」
という尿管とその上の腎臓を摘出するのが次なる緊急課題。

ヒットラーを片チンと言い馬鹿にした
たたりか次は片腎になるわれ

とほほほほ


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ありがとうございました! m(_ _)m

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追記(8月21日/24日):

28日に左の腎臓と尿管を摘出することが
本決まりとなった。

前回の生検の結果の説明を受けた。
膀胱は上皮内ガンということだ。
膀胱内9カ所のうち「粘膜上皮に限局して
高異型度の腫瘍細胞が平坦場に増殖している」
というのが5カ所。今後、治療が必要とのこと
(BCG治療?とかいうのを施すのだとか)。

尿管はカテーテルで3カ所を調べ、いずれも
「N/C比の高い異形細胞を集塊〜散在的に認めます」とあり、
「尿管ガンの疑い」ClassV。
これを以って、腎臓と尿管の摘出が確定した。

「出血性の背景にN/C比の高い異形細胞」とあり、
入院直前に血尿と痛みで慌てたのは結石ではなくて、
ガンの影響だったということのようだ。
痛みは水が腎臓に溢れたためではと。

手術を前に栄養をつけなくてはと過食して、
塩気の多いものを食べたのがいけなかったのか。。
今は、病院食をヒントに規則性と少食を心がけている。

たとえ腎臓摘出に成功しても、膀胱の上皮内ガン。
先は長い戦いになりそうだ。。
「目の前の課題をひとつひとつ
淡々と解決してゆくという姿勢で臨め」
と医師の友人が忠告してくれたのはこのことだったか。
焦らず行くしかない。

小崎登明修道士のブログを見て驚いた。
彼も今週、手術されるのだ。
背中の皮膚ガンだという。
http://tomaozaki.blogspot.com/2020/08/blog-post_63.html

最後までお読みくださりありがとうございました。

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