連続殺人事件
1963年、日本列島を震撼させた事件があった
太陽がぎらりとまぶしくて
殺人
アルベール・カミュの小説『異邦人』まがいの理由なき殺人
でもないが
何の脈略もなく同一犯が次々と人を殺して行く
10月に福岡で1人、また1人
11月に浜松で旅館の親子2人
12月には東京で弁護士が1人
年が明けて1月に熊本のお寺に東京から男が訪ねて来る
福岡刑務所で死刑囚の無実を確信するに至った僧侶
彼が住職をつとめるお寺である
住職は西死刑囚と石井死刑囚の助命運動を始めていた
わらじをはき托鉢、一家総出で全国行脚という運動であった
東京から訪れた男は弁護士と名乗り、住職に向かって
あなたの運動に是非とも協力したい
と語り、お寺に泊まり込む
しかし住職の小学生の娘さんは不審に思った
あのおじちゃんどこか見覚えのあるごたる。。
バス停に貼ってあった写真を見てびっくり
こう書いてあった
連続殺人犯 指名手配中
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