一丸となりてビールを酌み交わし 〜死刑執行と祝杯〜

こんな衝撃的な写真も珍しい。
大災害迫るなかオウム真理教関係者7名の死刑執行前夜の祝杯。
さらにさらに衝撃的なのは、それがこの国でさほど衝撃的と受け止められていないことだ。

NHKの最新世論調査で内閣支持率44%!

総理大臣が日本はいつもアメリカと共にあると言い(小泉純一郎)100パーセントアメリカと合致(安倍晋三)と言い、それで支持率の上がる国(昨夜はISのマインドコントロールが解けない少年たちの苦しみを伝えたNHKだが、たまにはアメリカのマインドコントロールから抜けない日本の姿に焦点を当ててみてはどうか)。

しかしだ。「先進国」が軒並み死刑を廃止している中にあって死刑の残るアメリカ(とは言え死刑を廃止する州が過半数となりそうな勢い)と並んで、日本の死刑存置が突出する。そのアメリカでは死刑を一般公開していて、その場に立ち会う被害者の家族もいたりする。中には、そう、、祝杯を上げる人たちも。

その姿はアカデミー賞を受賞した映画『デッドマン・ウォーキング』でも描かれている。しかしだ。同じ遺族でも、死刑を望まない人たちがいる。彼らはこう考える:この上さらに人が殺されても、愛する家族はもどってこない。それどころか、却って本人は浮かばれない。被害者遺族の苦しみも増すだけだ。

こうして多くの遺族、犯罪被害者らが、死刑廃止運動に加わった。アメリカの死刑廃止運動を闘ってきた人たちによると、被害者家族が、反対運動の大きな力になっている。 https://noraneko-kambei.blog.so-net.ne.jp/2015-06-25-3
『次は日本だ アメリカの死刑廃止が見えてきた』

彼らは、死刑執行に立ち会い祝杯を上げるような人たちに、眉をひそめる。アメリカの死刑廃止を求める人々、ヨーロッパで日本の死刑廃止を願う人々の多くが、同じ思いだ。

だからこそ、日本の総理大臣や次期(直ではないにせよ)総理とも言われる人、法務大臣をはじめ、閣僚や与党関係者が集まってにこやかに祝杯をあげているこの写真は、衝撃的で、異様で、野蛮で、おぞましくもスキャンダラスなものであった。

この政権がどんな政権であり、さらにどんなところへ我々を連れて行こうとしているのか、世界でこの国がどんな地位を占め、今後さらにどんな地位へと突き進もうとしているのか、、そんなことを垣間見せている、というか、白昼堂々と全世界に晒してしまった。


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法相が締めのバンザイ怖ろしや

*犯罪統計では死刑制度が犯罪の抑止に効果がないことが示されている。
*厳罰主義の司法制度を持つ日本は出所者の再犯率が非常に高い。
*「先進国」では、応報的司法より修復的司法。

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『死刑の死が視界に』(米・タイム誌)
https://noraneko-kambei.blog.so-net.ne.jp/2015-06-16

「うるせー!黙れ!笑うな!」 ~誰がどこでそんなことを言っているのですか?
https://noraneko-kambei.blog.so-net.ne.jp/2017-07-13


被災者の
視線が全て語ってる
2年前の熊本自地震でも安倍目線は地元住民のほうを向いていなかった。

『前例のない熊本地震 安倍首相 大罪の数々』
http://noraneko-kambei.blog.so-net.ne.jp/2016-04-29-2

『これだけの激震に激甚災害指定なし 現地視察なし』
http://noraneko-kambei.blog.so-net.ne.jp/2016-04-21

『日米軍事一体化を押すプレー』
http://noraneko-kambei.blog.so-net.ne.jp/2016-04-20

『松本文明の衝突』
http://noraneko-kambei.blog.so-net.ne.jp/2016-05-10

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