めちゃ好き ヴィエニャフスキ ♪

ヴィエニャフ好き ♪
 
ポーランドの生んだ名バイオリニスト・作曲家ヘンリク・ヴィエニャフスキ(1835-1880)にちなむヴィエニャフスキ・バイオリン・コンクール。近年は5年ごとに開かれ今年2016年の10月が第15回だった。場所はポーランドのポズナン。
優勝したのはヴェリコ・ツンブリゼ(ジョージア・トルコの2重国籍)
ヴィエニャフスキ ヴァイオリン協奏曲 第2番 
第1楽章
 
↓ ↓ ↓ ↓
 

第2楽章
第3楽章
 
J.S.バッハ: 無伴奏バイオリン・ソナタ 第1番からアダージョ
 

 
第2位に岡本誠司(日本)
ヴィエニャフスキ ヴァイオリン協奏曲第2番
 
 
J.S.バッハ: 無伴奏ヴァイオリンソナタ第3番 からラルゴ
 
 
2位にもう1人キム・ボンソリ(韓国)
ヴィエニャフスキ ヴァイオリン協奏曲第2番
 
 
華麗なるポロネーズ第1番 ニ長調、作品 4-1
 
 
モーツァルト: バイオリンとビオラのための協奏交響曲
バイオリン:岡本誠司、ビオラ:カタルジニャ・ブドニク=ガラズカ
 
この曲をこんな雰囲気で聞くのもめずらしい。
1楽章のみだがまるで愛を語り合うかのよう。
2楽章は、どんなにお互いを慰めあっただろう?
3楽章はそんなこと忘れて ♪
2楽章、3楽章も聞きたかった。
 

 
服部百音さんは、これだけ卓越した演奏ながら、最終選考に残れなかった。なんとも残念。
 
ヴィエニャフスキ:『伝説曲』
クライスラー:『ジプシー女』
グリーグ:バイオリン・ソナタ第3番
 
ヴィエニャフスキ、大好き
 
華麗な超絶技巧をちりばめ、叙情的な美しい旋律。
歌うバイオリン。どことなくポーランドの情緒。
好きだなー。
小品のいくつかはアンコール曲の定番でもあるが
協奏曲ももっと演奏されていい。 
ヴィエニャフスキの作品はそんなに多くはない。
前回2011年第14回は1番のコンチェルトが課題曲だった。
 
ヴィエニャフスキ:ヴァイオリン協奏曲 第1番 作品14
 

優勝したユン・ソヨン(韓国)の演奏:

(第2位に小林美樹(日本)、特別賞に弓新(日本))
 
 
ヴィエニャフスキ:ヴァイオリン協奏曲 第1番
服部百音(コンクールではなくアルメニアの学生オーケストラとの共演)
 
おまけでヴィエニャフスキの小品をいくつか
 
華麗なるポロネーズ第1番ニ長調、作品 4-1
Vn: ヤッシャ・ハイフェッツ
 
 
華麗なるポロネーズ第2番 イ長調、作品 4-2
Vn: マキシム・ベンゲロフ(ヴィエニャフスキ・コンクールの審査員)
 
 
『伝説曲』作品17 
Vn: ミハイル・ヴァイマン
 
 
Vn: ユーディ・メニューイン
 
 
『スケルツォ・タランテラ』作品16
Vn: マキシム・ベンゲロフ
 
 
チェロで
 
 
『カプリス(奇想曲)』作品 18-4 
Vn: ピンカス・ズッカーマン、イツァーク・パールマン
 
 
『エチュード・カプリス』作品18-2 
Vn: ダニエル・ロザコヴィッチ
 
 
『創作主題による華麗なる変奏曲』作品15 
Vn: イ・スビン


『カプリッチョ・ワルツ(奇想円舞曲)』作品7

Vn: イヴリー・ギトリス

 

 
もういちど服部百音(Hattori Mone)
 
服部百音と彼女の先生ザハール・ブロンの共演
ヴィヴァルディ:4つのバイオリンのための協奏曲
 

 
J. S. バッハ:2つのバイオリンのための協奏曲
 
 
最後にもいちど今年のヴィエニャフスキ・コンクールから
 
服部百音
英語でいうconspicuously absent 「顕著に不在」(仏語でmanifestement absent)

(そこに居て当然なのにいないことで目立つ。なぜかいない。居ないことで存在感。という逆説)

彼女はそこにいない。

ベートーベン:バイオリン・ソナタ第9番「クロイツェル」第1楽章シマノフスキ:神話「アレトゥサの泉」
エルンスト:「夏の最後の薔薇」の主題による変奏曲
ヴィエニャフスキ:奇想曲 「ラ・カデンツァ」 作品 10-7
ヴィエニャフスキ:「ファウスト」による華麗なる幻想曲 作品 20

ヴィエニャフスキー・バイオリンコンクール、第1回は1935年、ワルシャワ。
優勝はヌヴー。2位がオイストラッフだった。



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今国会で審議中、というか審議せず強引に拙速に採決中カジノ法案で思い出したヴィエニャフスキ。

ヴィエニャフスキと同じようにユダヤ人、バイオリンのレオポルド・アウアーとかピアノのニコライ・ルビンシテインといった巨匠たちも、賭博を好み、一緒にカジノに入り浸った。ヴィエニャフスキの場合はのめり込んでいた。

ヴィエニャフスキ。多作ではないが、華麗な技巧をちりばめ、なおかつ叙情的な美しい旋律に彩られた曲の数々。私の大好きな作曲家のひとり。彼はサンクト・ペテルスブルグやブリュッセルで教えたし、演奏旅行も盛んにしたし、実入りはいいはずなのにいつも文無しだった。

賭博のせいだ。金の工面にバイオリンを手放すこともあったという。大食漢で大酒飲み。健康を害して44歳と早死にしたが、借金を返せないままであった。医師の家に生まれ弟はピアニストで共演もした。境遇にも恵まれ、才能にも機会にも恵まれていたはずなのに、何が彼を賭博に駆り立てたのかは分かっていない。

彼が博打に凝らなければ、美しい曲をもっとたくさん残していただろう。しかし、数は多くても深みに欠けた?博打依存という心の病があったからこそ、人の心を揺さぶるような美しい音楽が書けた?あまりそのような説に賭けたくはないが、同じく賭博狂いのドストエフスキーのような例もある。生きて地獄に堕ちるほど、そこから這い上がろうともがき、救いをもとめ気持ち、崇高で美しいものに憧れる気持ちも、激しいものになるのかもしれない。それが芸術家を突き動かす創造の源となるかもしれないのだ。

日本は何かというと「3大なんとか」なんてのが好きで、いや、確かに日本三大急流の球磨川や日本三大名城の熊本城はすばらしいよ(「ふるさとや地震くるとも知らぬ花」 http://noraneko-kambei.blog.so-net.ne.jp/2016-06-15)、しかし、バイオリン協奏曲も、やれ、ベートーベンとメンデルスゾーンとブラームスだ、いや、チャイコフスキーも加えてほしい、とか、ばかばかしい。

別に3つに限らんでもと思うわけだ。選にもれたなかに、すばらしいのがたくさんあるじゃないか。バイオリン協奏曲、ここのヴィエニャフスキの2曲のほか、浪漫的なのでは私はサンサーンスの3番とかシベリウスとか好きだな。


Veriko Tchumburidze
Seiji Okamoto
Bomsori Kim
Mone Hattori
Zakhar Bron
Maxim Vengerov
Soyoung Yoon
Jascha Heifetz
Perlman
Zukerman
Michael Vaiman
Yehudi Menuhin
Daniel Lozakovitj
Soo-Been Lee
 
Wieniawski
Violin Concerto No.1
Violin Concerto No.2
Polonaise brillante No.1
Polonaise brillante No.2
Légende
Scherzo-tarantelle
Etudes-Caprice
Capriccio-Valse
Caprice
Variations brillante sur thème originale
Capriccio-Valse
La Cadenza
Fantasie brillante sur “Faust”
H. W. Ernst: Variations on The Last Rose of Summer
K. Szymanowski: Myths Op. 30 – The Founta
in of Arethusa
Pablo Sarasate: La Cigana

 

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