イスラエルの秋! 反戦軍人?

イスラエル軍・情報機関・治安機関の元幹部106人が首相宛に書簡!


先に紹介した元長官の書簡の前に今月初め106人連名の直訴があった。
パレスチナ人との和平に向け地域の枠組みに基づいて「率先して外交プロセスを始めよ」と。

「以下に署名する私たちは・・・戦争の重く辛い対価を直に知っています」

「私たちは、自分の子供たちはこの地に平和裏に暮らすことができると信じて、国のため勇敢に戦いました。しかし、私たちには厳しい現実が待っていました。私たちはまたしても子供たちを戦場に送り込んだのです・・」

「これは右か左かの問題ではありません。これまで幾度となく失敗して来たパレスチナ人たちとの二者間の交渉のみに基づくものに代わる、紛争解決案です。・・あなたの勇気ある率先力と指導力を期待します。先を行って率いて下さい。私たちはそのあなたに付いて行きます」

イスラエルのハーレツ紙によると、この書簡に署名した何人かは、イスラエルには「安全保障上の危険を伴わない」二カ国解決案に至るだけの力と手だてがある、合意にこれまで至らなかったのは「指導力が弱いから」と語った。(ネタニヤフ首相は、二カ国構想では安全保障が危ういとして、一カ国案)。http://www.haaretz.com/news/diplomacy-defense/1.624251

さらにもう一人はこう言う。「数百万人を占領下に置き続ける必要があるために、我々は社会の両極化と道徳的衰退という急な坂道を転げ落ちつつある」

書簡の発起人、アムノン・レシェフ退役准将はこう語っている。「サウジの提案を受け入れようという真摯な努力をせず数年おきに戦闘という現実に嫌気がさした」

パレスチナ対イスラエルという二者協議ではなく、地域の和平会議をという話は、この夏のガザ攻撃中も一度出た(国内保安部シンベートの元長官で現科学相の提案)。今では閣僚内にも賛同者が増えている(リヴニ法相)。右派が今後もし行き詰まるような展開になれば、流れは地域の和平会議かもしれない。

ところが右派は、イスラエルをユダヤ国家と規定する法律の制定に意気盛ん(アラブ系イスラエル市民の権利を損ない民主主義の後退との批判も根強い)。エルサレムの神殿の丘を取り戻そうという右派の動きも活発化している(シオニズムの自滅だと警鐘をならす向きも多い)。確かにイスラエルは両極化の道を転げ落ちつつある。

 
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